内容説明
坐禅の姿は、さとりの姿である。道元、懐奘(えじょう)、義介――。永平寺の禅が確立するまでの歴史をわかりやすく綴りながら、師弟間で交わされる問答を通して、受け継がれてきた道元禅の真髄を描き出す。
目次
第1章 黎明(師、如浄禅師との別れ 明全和尚と入宋する時のこと(回想) ほか)
第2章 興隆(懐奘、道元禅師を訪ねる 十六歳の義介の動揺 ほか)
第3章 誓願(道元禅師、鎌倉へ行く 義介、道元禅師不在の永平寺をまもる ほか)
第4章 継承(懐奘禅師と義介、師弟の礼をとる 義介、嗣書を拝見する ほか)
第5章 躍進(八歳の少年、永平寺に入門する 義介禅師の夢 ほか)
道元禅師が教える生きる智慧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jupiter68
3
この連休で読み終わった。ずっと前から読んでいて途中で挫折していたが、この機会に読み終わることができた。読んでいくと深い。永平寺の歴史を知ることができた。関係する仏閣を訪ねたい。2021/09/20
天使
2
薄いので道元や永平寺、曹洞宗に興味がある人には良いと思います。まさに入門書2021/09/14
三上 直樹
2
曹洞宗の開祖道元禅師から太祖螢山禅師までの草創期を、三祖徹通義介禅師を中心に描いた一冊。 義介禅師に道元禅師が伝えたかった老婆心が欠けていたことが宗門の対立を生んだのが控えめに記されていますが、それによって土台が築かれたことを忘れるわけにはいきません。2018/05/10
こやじ
2
当たり前のことを当たり前に。2015/08/29
可不可
1
とても読みやすく、面白い入門書でした。■「曹洞宗」と明確に名乗りをあげたのは、螢山禅師からなのですね。巻末の法系図を見ながら読んでいき、草創期のようすがわかりました。■次の本も、角田泰隆氏のものを読む予定。2024/02/17