内容説明
ある夜、疲れきって仕事から帰ったアンナのもとに亡き兄に代わって領主となった幼なじみのライダーが訪ねてきた。身分の違いからアンナが淡い恋をあきらめた男性だ。久しぶりに会う彼はやつれたようすで、アンナの胸は痛んだ。ところがライダーはふいに敵意に満ちた目を彼女に向け、財産目当てに弟と結婚するつもりかとつめ寄る。身に覚えのないアンナは激怒して彼を家から追い出し、あとで誤解に気づいて謝りに来たときも門前払いにした。もうライダーとは二度とかかわりたくないと思っていた。一年後、幼い日の思い出深い地で再会するまでは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
4
ヒーロー、大事な場面での言葉のチョイスが残念過ぎる。いや、分かるよ、必死で余裕がなかったからなんだよね。きっと相手がヒロイン以外だったらもっと違う対応が出来たはず。でもヒロインからしたら、絶対許せないに違いない。もともと「身分違いの恋」だと自覚しているのに、追い打ちをかけられて長い友達付き合いさえ断ち切ってしまうほど傷ついた気持ちも分かる。ふたりとも意地っ張りだし、どうなるかハラハラ。ヒロインの父&兄の恋が成就したのはよかった。お互いを失う前に誰より大事な存在だと思っていたことに気づけてなにより。2014/02/22
早川珠生
2
コンテンポラリーでの身分違いもの 遠ざけようと憎まれ口を叩きまくるヒロインと踏ん張るヒーロー 多感な頃に受けたトラウマから考えるとしょうがないかな…2011/08/28
ひまわり
2
ヒロインに卑屈なところがあったのが残念。少女の頃の出来事が響いてるんだろうけど・・・2011/08/05
romaco
1
★★★ 好感度が低いとまではいかないけど、ヒロインの嫌味な言葉が残念な感じ2011/06/02
akiyuki_1717
0
ヒロインは身分違いを自分でも実感してヒーローと距離を置いたのに、数回顔を合わせたら、いきなり当時の屈辱を晴らすようにヒーローの元婚約者を非難しまくり、結局は自分を売り込んでる感じがして、印象が悪かった。ただ、再会したときのヒーローの勘違いは酷いものだったし、ヒロインの妊娠を告白した時も最悪の対応だったので、どっちもどっちですかね。キャリアのために子供を産みたくないし、結婚もしたくないって断言する理由も理解できなかった。最後は詰め込みすぎてグチャグチャだし、ハッピーエンド感も極薄でした。2016/03/29