強権と不安の超大国・ロシア - 旧ソ連諸国から見た「光と影」

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強権と不安の超大国・ロシア - 旧ソ連諸国から見た「光と影」

  • 著者名:廣瀬陽子(政治学)
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2014/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334034399
  • NDC分類:302.38

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内容説明

「日本人気」とオイル・マネーに沸く旧ソ連。だが、どこまで信用できるのか? 旧ソ連新興独立諸国での多くの実体験をもとに、ロシアの秘められた“KGB的体質”をあぶり出す。

目次

プロローグ―旧ソ連からロシアが見える
1章 反ロシア精神、旧ソ連ノスタルジーの噴出
2章 「未承認国家」という名の火薬庫―ロシアと旧ソ連の係争地
3章 ロシアのKGB的体質
4章 知られざる親日国家群
5章 日本はロシア、旧ソ連諸国とどうつきあうべきか
エピローグ―強いロシアとプーチンのゆくえ
参考資料集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
ロシアの体制がウクライナ侵攻で一気に世界に知れ渡った今、極めてホットな内容の一冊。旧ソ連に含まれていて現在もロシアに隣接した諸国の内情を著者の体験も含めて語っているのだが、反発と郷愁のようなアンビバレントな感情をどこからも感じられるのは興味深い。あと内容で現在一番興味深いのは未承認国家を巡る諸問題。ここを読むと現在ロシアが何故ドネツク、ルガンスクを独立させようとしているのか、モルドヴァの名前が急に出たのは沿ドニエストルがあるから等色々腑に落ちるのよね。ロシアによって歴史が変わろうとしている今読みたい一冊。2022/04/22

ラウリスタ~

16
ロシアというか、旧ソ連国家の今(2000年代)についての貴重な体験談。ソ連の支配から解き放たれて、万歳!なんていう勝手なイメージは裏切られる。著者が留学時代を過ごしたアゼルバイジャンでは「ソ連時代は良かった」という年配ばかり。名前を覚えられない「未承認国家」(旧ソ連国家の中のロシア人地域が独立を宣言してこう着状態)でのパスポートトラブル。ホテルの部屋で日本語で話していても内容が筒抜になる盗聴社会。後半の日本びいきの話、刊行から10年たった今では、どうなったものか。2018/04/06

のれん

15
専門のアゼルパイジャンを中心に旧ソ連国家群とその中心にであったロシアを旅行記的に評論する。 本書籍刊行は2008年でまだプーチンが大統領任期を無期限にする前であるが、彼の権力の拡大を言い当てるとともに、旧ソ連国家との対立を指摘している。 ソ連の理想を求める独裁独立を心から信奉する人間が少ないのは、やはり治安と経済に恵まれないからだろう。彼ら小国は欧米とロシアとのグレートゲームに挟まれ続けている。未承認国家の存在とそれを操るロシアの暗躍には、地政学の恐ろしさを痛感する。(1/2)2022/03/29

Marcel Proust

13
2014年のロシアによるクリミア占領・ドンバスでの戦闘、2022年のウクライナ全面侵略戦争の始まる前に書かれた本ではあるが、著者の肌で感じた旧ソ連のコーカサス諸国から見たロシアを描いている。ソ連時代にアゼルバイジャンに進出していた日本人ビジネスマンの話など興味深い話が多い。現在ロシアを牛耳っている戦争犯罪人プーチン一味のほとんどは旧KGBであり、そのKGB体質を本書の中でも描いている。2023/09/12

ちくわん

9
2008年2月の本。やはり古かった。著者はアゼルバイジャンの専門家。モルドバと沿ドニエストル、アゼルバイジャンとアルメニアの関係に詳しい。また、旧ソ連諸国のちょっと前のリアルがコラムに綴られる。やはりロシアの話なので「佐藤優」氏の名前が登場。2019/07/30

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