内容説明
巨漢の50代イタリア人男性が、日本出張のたびに、清楚な素人女性のお持ち帰りに成功する理由とは。セクシーなエリート・エンジニアがつく、妻にバレバレの嘘とは。既婚イタリア人女性がセックスしたいと思っている相手のトップは? 通訳歴30余年、アモーレ(愛)の国イタリアで、著者が見聞したおかしな夫婦や恋人たちのエピソード満載。愛の向こう側に豊かな文化が見えてくる、人生を楽しみつくすオトナのエッセイ集。解説にかえて、故・米原万里さんとの対談収録。
目次
くどき上手なイタリア男たち
カサノヴァの末裔たち
ああ夫婦
世界最古の職業、東西のプロたち
ああ日本人
ホテルにて
かくもユニークな人たち
イタリア人のビジネス
シモネッタのイタリア初夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
31
▼イタリア語日本語通訳者の著者が語る、イタリア人の恋愛を主題としたエッセイ。▼恋愛とは言うものの、女好きの男の生態を中心に語られている印象。▼日本では、女性を口説いたり容姿を褒めるなどの行為はセクハラとなるが、イタリアの場合、そういった行為をしないことがハラスメントになるのだという。イタリア人男性のサービス精神が伝わってる。▼非常に面白い。イタリアに一度でも行ったことのある人、イタリア人の友人がいる人にとっては、この本に書かれていることは、事実だと理解できるはずだ。2022/09/28
とし
24
読友さんの感想・レビューで知り読んだ1冊、田丸公美子さん初読み。イタリア語通訳の仕事を通して見たエッセイ。とにかく面白い、内容が幅広く生きいきと人生を大らかに生きているイタリア人を紹介されている。ところどころに風刺を入れてあり、他の小説を読みながらでも、一度に読んでもOKの楽しめる本でした。2013/09/13
阿部義彦
16
米原万里さんの朋友、伊語通訳者の田丸公美子さんの二冊目になるエッセイ集。イタリア男達の赤裸々な下半身事情があきらかにされます。田丸さんも若い頃は(失礼!)男が放っておかない美貌を備えてらした様です。巻末の米原万里さんとの対談と文庫版あとがきには、亡くなった万里さんとの思い出が綴られており思わず涙を流しました。人間この愚かで愛しい存在。でも、日本人を説得する台詞が米国人には「貴方はヒーローですぞ」英国人には「紳士ならそうしますよ」独国人には「規則ですぞ」で日本人には「みんなそうしてますよ」にはワロタ!2015/08/22
駄目男
14
著者は名うての下ネタ好きらしい。故にこういう話(実話)は女性が書いた方が面白くていい。 バッコ、タバッコ、ヴェーネレ、これがイタリア版の飲み、打つ、買うらしい。ロンドンの研究機関が世界29か国でアンケート調査を行った結果、性生活では断トツ、イタリア人の回数は多く、一番少ないのはやはり日本人だった。平均寿命が高いのもいイタリアで日本と競っているが、本来幻想である恋愛が日常生活と共存していくうちに、色あせてセックスレスになっていくのだろ。ところがイタリアでは魅力的な女性は、年齢と同じ数の男性を知って2022/12/04
みとと50
12
米原万里さんの話に時々登場していた方だったのでいつか読もうと思っていたんです。米原さんの話も登場してて懐かしかった。イタリアの男の人は期待に違わずって感じで面白いな。きっと100年後も200年後も彼らはこんな感じで女性を口説くんだろな。 2013/09/01