内容説明
『易経』は占いの書であると同時に、「四書五経」のなかでも重要な儒教の教典である。その成立過程と、日本文化への古代からの影響を、文学・歴史・芸術などを例に解説する。
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目次
はじめに
第1章 易との出合い
1 未知への恐れ
2 赤丸老人
3 不思議への道
4 赤丸老人との別れ
第2章 易について
1 成立過程
2 日本文化と、易、五行の関わり
3 易の仕組み――卦・象・爻
4 「繋辞伝」
5 五行について
第3章 日本文学と易占
1 『古事記』と『日本書紀』
2 おとぎ話から物語
3 史実とフィクションの話
4 説話
第4章 日本文化への易と五行の影響
第5章 再び岩谷赤丸のこと
おわりに
[付記]:Q&A
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
6
易経への興味はいわゆる街で占っているような部分ではなくて哲学や思想の部分でもある。儒教の四書五経にも入っているし日本でも陰陽五行なんかも易経の後に生まれたものが普通に宮中の生活に取り込まれていたものも面白い。易はカメレオン(とかげ)の意味もあるらしいが中国的には龍とかそんなイメージなのだろう。そして人生や運天候などの波や変化栄枯盛衰なんかも表しているという。これは先の身体の宇宙性の中にあった言及で東洋的な波としての捉え方と粒子としてとらえる西洋の自然観とも繋がる話が合ったり基本は具体的な卦などの見方が中心2015/10/16
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
2
良書です。占いの専門家ではなく、書くことの専門家が書いたからこそわかりやすいのでしょう。すぐれた占い師が必ずしもすぐれた物書きではないものね。2012/09/04
だ〜ね(^O^)
0
易経を独学で学び始めて一年、さまざまな本を読んできた中で易経について最も分かりやすく書かれている本であった。 どのように学ぶのか、また新たな視点にも気付かされた。 これからも易経の勉強を続けていく中で壁にぶつかった時に読み返すべき一冊。2015/11/13
不動 明
0
途中『易経』がいかに日本文化に影響浸透していたかの説明に日本の昔話を例に説明されていたが、残念ながらもっと噛み砕いて書いて欲しかった。正直文章が堅くてもっと柔らかく、それこそ「サルにもわかる…」みたいに書いてくれたらもっと「易経」の面白さが伝わったのにと残念に思った。しかし著者と赤丸老人(著者と易の出会いのきっかけ)との出会いの場所は面白く、更に読みたくなった。2013/06/02