ドラッカー名著集〈10〉―ドラッカー・エターナル・コレクショ<br> ドラッカー名著集 〈10〉 産業人の未来

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ドラッカー名著集〈10〉―ドラッカー・エターナル・コレクショ
ドラッカー名著集 〈10〉 産業人の未来

  • ISBN:9784478001233
  • NDC分類:335.08

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内容説明

前著作『「経済人」の終わり』のあとを受け、ファシズム敗退後の戦後平和経済の建設のあり方を明らかにしたドラッカー2作目の野心作。来るべき産業社会が、19世紀や20世紀初頭の社会とはその構造、課題、価値観、機会において異なることを予見した。そして、その産業社会が戦後世界において経済発展と社会的偉業の数々をもたらすであろうことを見通した。

目次

第1章 産業社会の行方
第2章 機能する社会とは何か
第3章 一九世紀の商業社会
第4章 産業社会における権力の正統性
第5章 ナチズムの試みと失敗
第6章 自由な社会と自由な政府
第7章 ルソーからヒトラーにいたる道
第8章 一七七六年の保守反革命
第9章 改革の原理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

19
自由で平和な産業社会実現において陥るべきでない思想、思考について例えば戦争、ナチズムなどを挙げながら展開している一冊。32歳の作品でもある点で今の自分より数歳上でこれを残しているのか、とこちらでも感嘆。2015/08/15

エリナ松岡

7
今まで読んだドラッカーの著作の中では一番難解に感じました。近代ヨーロッパ・北アメリカの政治・経済・思想史の知識が十分あれば単純な話なのかもしれませんが、僕の場合は知識がなくて話を鵜呑みにせざるを得ないため、著者の主張の根拠の部分がやや消化不良気味と言わざるをえないかなぁ、と思います。ただ、結論・著者の主張自体は最終書でのまとめのおかげもあって明快で、どうして彼がこれ以降組織(主に企業)の研究に執心することになったのかがよく分かりました。2015/12/08

yshigeru

5
ドラッカーの第2作目であり、政治と社会の思想についての本。前作で脱経済至上主義社会としての現代(70年前)を定義し、本作で来るべき産業社会を説き、そして第3作の『企業とは何か』で社会の代表的組織として大企業GMの研究を行った。産業社会を成り立たせるものが自由な企業とそのマネジメントであるとの洞察から『現代の経営』『マネジメント』へと進んでいったのだと思うと、本作はドラッカーにとってのひとつの転換点と考えられる。2013/07/14

はるゆう

5
マネジメント本より面白い。2章で社会・個人について語り、「社会は、その目的、目標、理念、理想が、個人の目的、目標、理念、理想との関連において意味を持つとき、初めて個人にとって意味のあるものとなる」と言ってるのは、その通りだと思う。 7-8章で、「理性主義のリベラルがファシズム全体主義をもたらす」、「アメリカ革命(独立)とフランス革命とは、理念が異なる。」とあり、ちょっと感心 。3章の「自由貿易が、産業社会においては、彼らの犠牲において、最も強大な国を永久に富まし続けることになる」は、よくわからんかった。2011/12/03

たー

5
自由には責任が伴わなくてはならない。権力には正当性が必要。働く人一人ひとりに社会的な位置と役割が必要…。など現代でも全く古びれない。これを第二次世界大戦中に32歳の人間が書いたなんてすごすぎる。2010/05/28

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