新潮新書<br> 庭と日本人

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新潮新書
庭と日本人

  • 著者名:上田篤【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/03発売)
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  • ISBN:9784106102462

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内容説明

縄文のストーンサークルも浄土庭園も、はたまた枯山水も京町家の坪庭も、日本の庭にはすべて魂(タマ)すなわちオーラがある。現代日本人をも魅了してやまない数々の名庭もまた、西洋の庭園とは異なり、ただ美しく快適なだけではない。それらは時代ごとの理想を体現し、日本人の精神の歴史をもの語る――。桂離宮や御所をはじめ、有名無名とりまぜた京都の庭めぐりを通じて読み解く「庭の日本文化論」。

目次

1 ストーンサークル―太陽をのぞむ
2 白砂―アマツカミをまつる
3 神泉―神々とあそぶ
4 宝池―極楽浄土をつくる
5 枯山水―仏をおがむ
6 露地―月をみる
7 借景垣―野をいだく
8 回遊路―名所をあるく
9 前栽―祖霊をまねく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NOBU

15
非常に興味深い。 「日本の庭にはすべて魂(タマ)すなわちオーラがある。」 ある場面では「茶の湯の道」に通じ、「禅の修行」(もう一人の自分をみつけること)につながる。庭は難しい。だけども魅力的だ。「露地は虚空への道行」なんて表現されると、訳も分からず感動する。 「何事のおはしますをば知らねども 忝なさに涙こぼるる 西行」2011/05/21

さっちも

14
日本家屋は庭ありきという視点に唸る。京都は間口の広さで税金の高い低いが決まっていたので、奥に長い造りが多い。道路と逆の奥側に庭が必ずある。連棟式の住宅でも庭があったりするから、住まいには住居の広さより庭がある事に価値を置いているのかもしれない。奥庭があるにも関わらず坪庭(前裁)がある家も少なくない。日本人は自然との親和性が高く、庭を設ける事で、太陽や月の光とともに生活し、自然の息吹に触れる事が欠かせなかったのだろう。季節毎に炸裂するような花を植えて、虫や鳥の音を聞き、戸外の山や海の借景を楽しむ生活がしたい2019/10/02

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

9
タイトルに惹かれて、手に取りました。古くから雑木雑草の庭を好んできた日本人には、『中自然』とのかかわりによろこびを感じる心情がある……といった内容が、とても印象的でした。2013/03/28

いのふみ

2
ニワとソノの違い、西洋と東洋の庭園観の違い、タマイズムが印象的だった。時間のない向きには、それらが擬似小説で語られている「はしがき」と「むすび」を読むだけでも有益。2018/02/02

moonanddai

1
何となく有名な庭の解説書的な印象で読み始めましたが、なんと縄文時代から始まる、日本人の精神作用の歴史を、「庭」をとおして見る、というものでした。現代において、「庭」に対し「精神性云々」を言うのも何かと思いますが、犬を遊ばせながら日向ぼっこをしている猫の額ほどの庭で、もう少し前向きに過ごして見てもいいか、とも思うようになりました。2013/04/07

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