内容説明
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近年、中世文学の中で見直されつつある、鎌倉時代初期頃の歴史物語『水鏡』は、音韻・文法の変革期を証する貴重な資料である。本書は、重要な語彙・語法がこの物語の中に存在している事を、多くの用例を求めて解析。諸本の中で、鎌倉期の古写本である「専修寺本」が、最も本文が優れていることを実証し、国語史資料として、極めて重要であることを証明する。
目次
第1部 『水鏡』の語彙・語法(中世的語彙・語法
各論)
第2部 『水鏡』周辺の語彙・語法(副助詞「とかや」
仰せられ掛く
「小一条のおとゝときこえさせ給めり」考
動詞二題
鏡物のことば
八巻本『大鏡』の性格について)
書評