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内容説明
美とはなにか、芸術とはなにか。行進、曲芸、ダンスから絵画、音楽、建築、散文まで――。人間が人間として日々を生きるということと、芸術活動や芸術作品のありかたを常に結びつけて考えた思想家アラン。第一次世界大戦に従軍し、戦火の合い間に熱意と愛情をこめて芸術を考察し、のびのびと書き綴った芸術論。著者の「折り目正しい考え方」を丹念に追い、テンポよく、わかりやすく訳しおろした最高の芸術ガイド。
目次
第1章 創造的想像力
第2章 ダンスと装飾
第3章 詩と雄弁
第4章 音楽
第5章 演劇
第6章 建築
第7章 彫刻
第8章 絵画
第9章 デッサン
第10章 散文
追記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
80
#読了 【覚書】再読・精読の必要あり2025/05/06
さえきかずひこ
14
著者は「以下の論を芸術にかんする短い論文の寄せ集めと見なし、体系や順序にこだわらないで読者が自由に考えを進めてもらってなんのさしつかえもない。本の題名にだまされることのないように」(P.12〜13)と序文で述べているが、明らかに順番通りに読んでいった方が理解が深まる藝術論集である。第1章が総論なのでまずそこを大づかみにして各章に当たっていくのが良いだろう。1926年に発表された著作なので、いささか古めかしくまた生真面目に感じられる点も少なくないが、アランの鋭い観察眼と輝ける洞察に触れることができる一冊だ。2018/11/07
吟遊
14
とてもよかった。『幸福論』に通じる、体と礼儀作法を重んじる、そして情念の抑制や解放といった方向を目指す芸術論。「体系」と題されたのは、ダンス、曲芸、建築、彫刻、絵画、デッサン、詩、雄弁、散文といった幅広い範囲の芸術をひとつひとつ丁寧に、情熱をもちながらも冷徹な筆致で、描き切るからだ。なかでも、絵画が瞑想を誘う、というところと、アラン自身も書いている「散文」(主として小説、フランス19世紀の作品)の項は思い入れの強さ、分析の確かさを感じる。2017/01/20
miyatatsu
11
芸術が何をもってその存在意義を表しているのかを深く考えさせてくれました。2018/12/15
ゆうきなかもと
7
詩を芸術として語るのは、当然として、それと対比するように、雄弁を芸術の一分野として語っている。そして、雄弁を語るのに、詩人を諦め哲学を志したプラトンが引き合い出されるというのはギリシア的とでも言いたくなる流れなのだが、それは中国的な流れとも言える。古代中国の政治家は、同時に詩人でもあり、雄弁家であったのを思い出した。故に、本書はフランスやヨーロッパという範疇を超えた読み方も可能にするところのある芸術論なのだと評価する。一次大戦従軍中に本書を書いたらしい。宜なるかな。2023/07/05
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