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内容説明
古来、日本人は空を見上げ、虫の音に耳を傾け、詩歌を詠んできた。詩歌は人々の想いや生活、自然観を映す鏡でもある。国立天文台台長を務めた著者が、彗星や日蝕を科学的に解説し、天文と詩歌を綴るエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
belle
3
「宇宙をうたう」に次いで海部宣男氏の本は2冊目。著者が古今東西の詩歌に宇宙を訪ねるようになったのは、野辺山で天体観測に明け暮れていた頃からとのこと。本書は~歳時記~とあるので、新年・春から夏、秋、冬と順に宇宙と詩歌を巡る。旧暦と新暦のずれを感じながら楽しむ。今年も伝統的七夕の夜空は晴れて、星合いが叶った。また著者はとりわけ橋本多佳子の「星空へ店より林檎あふれをり」の句を愛しておられる。もうすぐ青果店の店先に色とりどりの林檎が並び、夜空に向かいこぼれ出す。21世紀の今も。2020/09/16
ぴのたきのこ
0
予習本その6…と見せかけて8割方趣味本。夜空にまつわる詩歌や俳句を天文学の見地から解説してある項は、科学者には文学がこう見えているのかと根っからの文系人間にはすごくおもしろかった!その他(男性/女性観や政治観など)は本の趣旨に対してご本人の考えが反映されすぎている気がして、個人的には科学的なお話がもっと欲しかったなあ。2016/06/25
kaoruko
0
国立天文台の台長をされた、海部宣男さんが書かれた歳時記エッセイ。 ことばが洗練されていて、視線がまっすぐで、気持ちよくなれる1冊です。2013/09/01