内容説明
あらゆる格闘技のスタイルが乱立し、多くの団体が設立されては解散していた激動の1990年代初頭。U.W.F.は、プロレスの「ショー的要素」を廃し、真剣勝負(リアルファイト)を追求することで、熱狂的なファンを獲得した。順風満帆に見えたU.W.F.だったが、度重なるルール変更や資金繰りの悪化から崩壊がはじまる。※本書は2003年7月、エンターブレインより刊行された単行本を加筆・修正・再編集したものです。
目次
プロローグ 高田さんの引退試合に込められた意味
第1章 夢に導いてくれた選手たちとの出会い
第2章 離合集散、U.W.F.の混迷の日々
第3章 U.W.F.インターナショナル革命
第4章 ファンを熱狂させた数々の「仕掛け」
第5章 最強団体が消滅した日
第6章 本物のプロレスの伝承
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
尿酸値高杉晋作
8
文庫版で再読。 鈴木健氏の本を読んでみて、両者に共通する信念や情熱を感じた。 また、昨今多い暴露的なアプローチも無く、プロレスというジャンルへの矜持も見てとれるのが素晴らしい。 ただ、MMAや昨今のWWEや新日本プロレスしか知らない人には全く何の事か分からず読了してしまうだろう。 自分は、インターに夢中だったあの頃の熱が懐かしい。2020/06/20
キタ
7
随分前に読了。あれだけ当時ハマったUWFがいろんな当事者、周辺ライターが出版しているが、これもその1冊。同じ事柄も人によっての記憶が微妙に違うのが面白い。
うたまる
5
UWFをリアルタイムで追いかけていた世代には堪らん書と言える。但し、タイトルにもある”真実”は、あくまで著者から見て、ということであり、他の関係者から全く別のストーリーが語られても不思議ではない。なぜそうなるかと言うと、要は猪木であれ、長州であれ、前田であれ、著者であれ、基本傲岸不遜な上に馬鹿であるから。そういう人間同士はべらぼうに相性が良いか、憎悪むき出しに罵り合うか、のどちらかとなる。しかしファンは、そういう破綻した人格だからこそファンになるんだよね。2013/11/29
anken99
4
出張の行き帰りで一気に読了。眠気も忘れて読み入ってしまった。本書は宮戸がつづるUWFインター興亡器といった内容。選手というよりは裏方、策士のイメージが強い宮戸だが、意外だったのは前田に誘われてプロレス界に入り、兄弟分のような付き合いをしていたということ。常識なのかもしれないが、自分は今まで知らなかった。それはさておき、新日離脱→2度のUWF離散→そしてUWFインターの栄枯盛衰。。。宮戸の話をすべて真に受けるなら、皆が皆ピュアであり、だからこそ伝説となったのだろう。山崎一夫が悪い人間に描かれていたのも意外。2025/05/14
Kenshi
4
著者がプロレスの原点とする「キャッチアズキャッチキャン」とはどういうスタイルなのか、という説明がないこと以外は面白い本2015/07/04
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