内容説明
代表的日本人100人を選ぶ座談会で、昭和天皇を「畏るべし」と評した著者。
二・二六事件、第二次世界大戦を経験した人物は、如何なる思いでその座に就いていたのか。
北一輝との関係、「あっ、そう」に込められた意味、「天皇陛下万歳」と死んでいった三島由紀夫への思いなど、
今なおベールに包まれた素顔を探る。
日本人の根柢をなす、天皇制の本質にまで言及した、著者渾身の論攷。
目次
記憶の王
“御聖断”とは、何か
もう一つの“御聖断”
大東亜戦争と国際法
「カゴの鳥」からの脱却
天皇の「私の心」
立憲君主の激怒
「統帥権干犯」問題
天皇の戦争責任その一 近衛との確執
天皇の戦争責任その二 常なる心(コモンセンス)
天皇の戦争責任その三 陸軍を迎える最後のチャンス
「天皇の国家」という意識
天皇制下の民主主義その一 敗戦前後
天皇制下の民主主義その二 外の文明を受け入れつつ
天皇制下の民主主義その三 マッカーサーを押し返す
権力の彼方へ



