畏るべき昭和天皇

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畏るべき昭和天皇

  • 著者名:松本健一
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 毎日新聞出版(2013/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620318455

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内容説明

代表的日本人100人を選ぶ座談会で、昭和天皇を「畏るべし」と評した著者。

二・二六事件、第二次世界大戦を経験した人物は、如何なる思いでその座に就いていたのか。
北一輝との関係、「あっ、そう」に込められた意味、「天皇陛下万歳」と死んでいった三島由紀夫への思いなど、
今なおベールに包まれた素顔を探る。

日本人の根柢をなす、天皇制の本質にまで言及した、著者渾身の論攷。

目次

記憶の王
“御聖断”とは、何か
もう一つの“御聖断”
大東亜戦争と国際法
「カゴの鳥」からの脱却
天皇の「私の心」
立憲君主の激怒
「統帥権干犯」問題
天皇の戦争責任その一 近衛との確執
天皇の戦争責任その二 常なる心(コモンセンス)
天皇の戦争責任その三 陸軍を迎える最後のチャンス
「天皇の国家」という意識
天皇制下の民主主義その一 敗戦前後
天皇制下の民主主義その二 外の文明を受け入れつつ
天皇制下の民主主義その三 マッカーサーを押し返す
権力の彼方へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

3
本当に昭和天皇畏るべしであった。官僚や政治家や軍人よりはるかに物の見方・感じ方のレベルは超越していて、時々刻々の世界情勢を見据え、国家と国民と皇室の存続と「君臨すれども統治せず」というイギリス風の立憲君主制を貫こうとしていたことが判然とした。 2・26事件の決起将校たちや近衛文麿首相や杉山元・陸軍参謀総長に対する言葉には圧倒的な凄味を感じる。 結局、最後まで戦争に反対し続けたのは昭和天皇ひとりであったのではないのだろうか、という気がするのである。2012/02/28

メルセ・ひすい

1
9-45 赤51 擁護論 藤原雅彦・昭和天皇がおられなければ、戦後の日本はイラク状態になったに違いない。専制君主システムは西郷隆盛・伊藤博文・井上毅や乃木希典・薩長で見事にシステムに耐えたのが明治天皇・耐えられなかったのが大正天皇・昭和天皇は明治天皇に憧れつつ、昭和史の中で「ただ一人の闘い」をせざるを得なかった。・・天皇は有史以来、ご判断されない。「あっ・ソオ・・・」 島国の受け入れ文化。自らを語らず、記録を世に伝えることもなく、激動の時を生きた昭和天皇。その畏るべき決断、畏るべき人生とは。画期的論考。2008/02/03

左脳

0
昭和天皇については全く知識がなかったけど、ちょっとだけその像が見えた気がする。とはいえ、やはりまだまだ迂闊なことはいえない。2009/06/26

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