内容説明
会社で戦え、社会で生きろ。6人の銀行員、それぞれのレジスタンス。大手銀行広報部長、南雲龍一、45歳。「この人について行こう」そう、彼が心に誓った頭取をあまりにも急すぎる死が襲った。しかもそれは銀行の経営破綻が決定した夜のことだった――。銀行のため、頭取のため、何が最良の選択か。組織で抗い、金融業界に生きる、6人の銀行員たちが選んだ、それぞれの道とは。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼうさん
6
短編集と知らずに買ってしまった!淡々と進んで行くので熱くはならないが読み物として楽しめました。2015/05/25
luther0801
6
銀行員なら身近に有りそうな話の短編集。一つ一つの話自体は、いかにも有りそうな話なので、後に残るものは無かったが、面白く読めました。公務員にせよ、大銀行にせよ、組織が大きく、しっかりしたところは、逆に、組織が強くなりすぎて、その組織力の中に負けてしまうケース、この本で言うところの「抗う」ケースが出てくるのだと感じる。2015/03/19
B-Beat
3
本の題名から受ける印象とこの本も違っていたというのが正直な感想。先入観は持つなとあらためて自戒。最後の「機械の声を聴け」にしみじみ。2012/01/14
terukravitz
2
図書館本 ★★☆☆☆2017/12/08
unpyou
2
池井戸潤以外の銀行モノも読んでみよう、と手に取った短編集。ミステリ性の高い池井戸作品と比べるとこちらはよりベタな企業小説という感じ。本店総務部で総会屋対策を30年行った男、取締役昇格を半ば諦めていた支店長、金融庁検査をきっかけに銀行からファンドに転身した男など、主役の役回りは多彩ながら、何だかこう、他人のグチを聞かされているような感が。ただの会社員の身上話に留まらず、そこからどうエンタメに繋げていけるのかが、企業小説の難しいところなのかもしれない。2013/09/29




