内容説明
本田宗一郎時代にホンダに入社し、海外事業開拓を初期から一手に担い、F1英国前線基地の統括も行い定年退職した著者が、肌で知るホンダ哲学を赤裸々に綴る!元社員だからこそ語れるホンダ内部の真実とは。
目次
第1章 経営者の「引き際」とは何か
第2章 ホンダの異端伝説
第3章 歴代6社長と企業理念
第4章 国境を超えた世界戦略
第5章 海外駐在でのビジネス学
第6章 会社人としての生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざっく
8
最近の流行りは、起業副業で、大企業の話は守秘義務もあり、あまり聞かないので、かえって新鮮だった。「会社のためではなく、自分のために働け」とは言うものの、なかなかここまで会社のためであれ、自分のためであれ、働くことは難しいのではないか。淡々と働く人が多い中で、会社のため自分のために働くだけで貴重な存在なのだろう。ホンダフィロソフィーの『人間尊重』『三つの喜び』という綺麗事の理念を信じ目指すことのできるホンダという会社は強い会社だと感じた。2022/09/17
前田まさき|採用プロデューサー
6
■ホンダの海外事業の強さはメディアで報じられることも多いが、その実践に長く関わった者としては、企業戦略の云々 より、日常の事業活動においていわゆるホンダ・フィロソフィーというものが根本に流れている。 ■役員は燃え尽きろ。ホンダの今までの会長で、社長経験者はいない。社長が退任して会長にならない、という内規もあるようだ。……「ホンダの経営陣は現役時代に燃え尽きろ」と代々言い継がれていると聞く。だから、会長、社長経験者といえども、退任後、社会的な要職に就くことをしない。2021/02/14
まるさ
5
本田宗一郎、藤沢武夫が作り上げた「ホンダ」という企業の素晴らしい文化について40年勤め上げた元従業員である著者による紹介本。ホンダという企業がなぜ一流企業にになれたか本書を読むことでよく理解できた。また著者のホンダへの迸る愛がとてもよく伝わってきた。2016/01/27
peerin
3
小川理子さんの『音の記憶』を読み懐かしくなり再読するや、10年前の自分は読み飛ばしたのかと呆れるくらい今大切だなと感じることがたくさんあった。いい加減な読みっぷり。être plus royaliste que le roi 王よりも王党派的。この言い回し初めて知った。昔っから気をつけていないといけない事だったんだ。2017/06/19
いが
3
この人の本は2冊目。「ホンダ」の話としても十分面白いですがこれから就活を見据えている僕のような大学生には「いち会社員」の話としてすごく楽しめた。こんな会社員生活を送れたら幸せだと思います。2016/03/07