のりうつぎ

著者名：神山奉子

下野新聞社（2013/03発売）

• ISBN：9784882863373
• NDC分類：913.6

内容説明

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龍笛を吹く大学院生の邦生、画学生茜は結婚して栃木市に住む。二人の間に笛子、笙子を授かるが、笛子が15歳の折、夏の海岸で異変が起こる。親子の運命は如何に―？宇都宮市民芸術祭、久々の芸術祭賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まさる]

家族、親兄弟の間には、言えないこともあれば言わなければならないこともあるだろう。ときに家族は邪魔な存在でもあり、かけがえのない存在にもなる。家族がその大きな支えになっていることを、そんな当たり前のことをこの本は教えてくれた気がする。登場人物も幾多の困難を乗り越えながら、果敢に生きている。その力強さは素晴らしいものがある。本文中にあった「人の一生なんて決められたレールの上を進むものではない。その時その時、真剣に生きるよりない」自分の身に置き換えて考えさせられた。

2014/08/03