昭和天皇、敗戦からの戦い―昭和史の大河を往く〈第3集〉

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昭和天皇、敗戦からの戦い―昭和史の大河を往く〈第3集〉

  • 著者名:保阪正康
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 毎日新聞出版(2013/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620318394

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内容説明

昭和天皇と弟宮が生きた昭和という「哀しみ」の時代。
皇居の濠を隔てて対峙する昭和天皇とマッカーサーの息詰まる心理戦。
“天皇制下の民主主義体制”へ、この国のかたちを決めた決断の時を、
昭和天皇と三人の弟宮が担った歴史的使命を、新視点で問い直す。

<目次>
昭和天皇とマッカーサー
皇居の濠を隔てて対峙する二人の視線
占領者と被占領者の「黙契もっけい」
皇居前広場にこだまする「音」
極秘裏に行われた両者の第二回会見
占領者の帰国と被占領者の意思

昭和天皇と弟宮
富士山を見つめていた秩父宮
秩父宮──近代日本で初めて経験する第二皇子という立場
秩父宮──日米開戦と御殿場での療養の日々
八月十五日の秩父宮──開かれた皇室への舵取り役
昭和天皇の弟宮たちへの思い──二・二六事件に際して
明治天皇の期待を担った皇孫たち──皇室の近代化への道
大正期──それぞれの道を進む皇子たち
高松宮の最期の日々──昭和天皇との思い出
日米開戦前夜──高松宮の昭和天皇への進言
新発見『小倉侍従日記』が伝える高松宮と昭和天皇との激論
終戦後の高松宮──兄宮の「人間宣言」を側面から支援
三笠宮崇仁殿下が著者に託された資料──戦争への真摯な反省の念
三笠宮崇仁殿下──終戦への戦い
三笠宮崇仁殿下──戦時に日本軍の誤りを指摘
昭和天皇と弟宮が生きた昭和という「哀しみ」の時代

〈同時代史〉から〈歴史〉へ移行する昭和天皇像
相次いで公開された側近たちの記録が伝える昭和天皇像
昭和天皇にとっての八月十五日──先帝を超えて

あとがきに代えて──
昭和天皇の勝利、天皇制下の民主主義体制へ

目次

昭和天皇とマッカーサー(皇居の濠を隔てて対峙する二人の視線 占領者と被占領者の「黙契」 皇居前広場にこだまする「音」 ほか)
昭和天皇と弟宮(富士山を見つめていた秩父宮 秩父宮―近代日本で初めて経験する第二皇子という立場 秩父宮―日米開戦と御殿場での療養の日々 ほか)
“同時代史”から“歴史”へ移行する昭和天皇像(相次いで公開された側近たちの記録が伝える昭和天皇像 昭和天皇にとっての八月十五日―先帝を超えて)
あとがきに代えて―昭和天皇の勝利、天皇制下の民主主義体制へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひっと

4
「昭和63年の宮内記者会との会見の際、対戦時の心境を語られたとき一筋の涙が頬を伝った。」「陛下は決して『責任』という語を使わない。それはその語の重みを誰よりも知っているから」他昭和天皇と弟宮様方の思想と行動を知ることができました。昭和という時代を政治家や経済人だけではなく、陛下とその弟宮様方の考えと行動を通して、もっとじっくりと知りたいと思わせてくれる一書でした。 2013/11/07

tecchan

0
敗戦後の昭和天皇とマッカーサーの闘い、そしてふたりが尊敬と心の絆が結ばれるまでを描く。また、昭和天皇と3人の弟宮(秩父宮、高松宮、三笠宮)の戦時中の苦悩、戦後の民主主義下の天皇制が成立して行くまでの軌跡を分かりやすく解説する。特に、今迄知らなかった弟宮達のことが勉強となった。2016/06/27

メロン泥棒

0
「皇居の濠を隔てて対峙する昭和天皇とマッカーサーの行き詰まる心理戦」と帯には書いてあるが、ちょっと大げさ。このシリーズは基本的に昭和にまつわるエッセイ集くらいに読んだ方が良いかも。ただ、皇居からGHQが覗けたのではないかという視点は面白かった。2011/02/14

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