光文社古典新訳文庫<br> 十二夜

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光文社古典新訳文庫
十二夜

  • 著者名:シェイクスピア/安西徹雄
  • 価格 ¥517(本体¥470)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334751432

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内容説明

男に変装した若く美しいヴァイオラは、セザーリオと名乗ってある国の領主に仕えていた。その領主に魅せられたヴァイオラだが、領主は、伯爵家の令嬢で当主のオリヴィアに恋焦がれている。ところが、こんどはオリヴィアが男装のヴァイオラにひと目惚れ、大混乱が巻き起こって……。幾重にも行き違う愛の行方は? シェイクスピア喜劇の到達点!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

54
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/12/post-743839.html これで「喜劇の時代」は終わり、「悲劇の時代」へ入っていきます。2021/01/02

優希

42
面白かったです。現在、女性が男装をするのはよくあるけれど、16世紀にこの設定は珍しかったでしょうね。ドタバタ喜劇でした。次々繰り返されるすれ違いが笑えます。読みやすいし、大団円で終わるのが良いですね。2024/07/26

シュラフ

31
オーシーノ⇒オリヴィア⇒セザーリオ(ヴァイオラの男装)⇒オーシーノ⇒・・・というややこしい三角関係が、酔っ払いや三枚目や道化などの脇役に盛り上げられてハッピーエンドな大団円を迎えるという愉快な物語。解説を読むと、この物語はたんなる愉快な物語ではなく、人間の本質に鋭く切り込んだ物語なのだという。幻想と妄想に囚われて虚像に強い想いを抱くと、それが逆流して自己破壊をもたらす。なんとも残酷で被虐的な自己破壊の悪夢。つまり悪夢の世界とは"現実と妄想"と"正気と狂気"とが何重にも反転や倒錯しながらにじりよったもの。2016/04/28

ぺったらぺたら子 

28
良く比喩で「神」と言うが、ここで沙翁が行っているのは本当の意味で神的な何かなのだと思う。赤塚不二夫版「フーガの技法」とでも言うのか。矛盾し合う二つの世界を作り出し、それをぶつけて破壊する。それが、バッハがメロディを裏返して重ねたりするような数学的な醒めた抽象感を以て成されている。正気は狂気に、間違いは正しく、、と次々と裏返し、そして喜劇のラストにブルースを歌う(紛れもなくbluesですよ、これは!)。これは喜劇が喜劇であることを破り、裏返してしまう瞬間なのだ。この先から作家にとって悲劇の時代に入るらしい。2021/05/29

しゅてふぁん

28
登場人物があっという間に恋に落ちていく。しかも、愛についての大げさな台詞を吐きながら(笑)舞台を見るのと本で読むのとは違うからかな、凄く違和感が…一目惚れとか、運命を感じた的なヤツか。いや、面白いんだけどね、うん。みんなでわちゃわちゃやってる感じが吉本新喜劇を思い起こさせた。あぁ、喜劇だわ。『解題』を読んで、こんなにも深く読み込むことができる作品なのかと驚いた。そして改めて古典文学作品ということを実感した。もっと他の作品も読んでみよう♪2017/09/15

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