内容説明
亡夫の伯父にあたる伯爵、アンガスの城に厚意で住まわせてもらい、ようやく穏やかな日常を取り戻したスージーだったが、アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみという話だ。その日、城から追い出される覚悟でスージーが出迎えたのは、まぶしいほど魅力的な男性、ヘイミッシュ・ダグラスだった。だが、最愛の身内を亡くし、いまだ悲しみが癒えない彼女に、ヘイミッシュはにべもなく言った。「城は売るつもりだ」こんな冷たい人に思い出のこもった城をゆだねたくない。泣き虫のスージーの中に生まれて初めて強い決意が生まれた。★すぐれたロマンス小説に贈られるRITA賞受賞作家マリオン・レノックスによる二部作をお届けしています。完結編の本作では薄幸の女性、スージーがついに幸せをつかみます。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
11
「臆病なロマンス」の双子姉妹の、こちらは造園家の妹の方の話。前回の話に登場した亡夫の伯父、スコットランドの伯爵だったアンガスが亡くなっている。オーストラリアに建てられたお城が限嗣相続で、男系の長子たった1人の相続人がすべてを継ぐよう決められている。ヒロインの産んだ娘には権利はなく、亡夫の従兄弟にあたるアメリカの富豪に相続権が移った。シドニーのはずれの小さな町にやってきた彼は、会ったこともない親戚にも田舎の城にも興味がなく、城はホテルにでも売ってしまうという。ヒロインは彼の気持ちを変えさせることができるか。2024/01/05
サティーシャ
1
亡夫の伯父の伯爵アンガスが亡くなり、城は新しい伯爵が相続することになった。彼はニューヨークの投資家で、興味の対象は金儲けのみ、「城は売るつもりだ」と。いつもながら、家族愛がいい、秘書のおせっかいも・・・この話を読んでいろいろ繋がった2015/08/27
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