内容説明
三井、鴻池に並ぶ豪商と謳われた薩摩の海運商・浜崎家は、八代目太平次の時代、藩政改革を進める家老・調所広郷と結び、全盛を迎えた。その富で、薩摩を一躍雄藩へと押し上げた男の、先見に満ちた不屈の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
自然堂
5
小松帯刀の伝記に浜崎太平次が出てきて気になっていたので読んだ。面白い部分もあったが、史料が少ないのか、主人公が商人だからなのか、話が大きく動かず、中途半端なフィクションでお茶を濁しているページが多かった。終盤、西郷が出てきてから主人公がほぼ脇にうっちゃられて政変を中心に話が進んでいくが、そこら辺が一番面白いというw 他人が扱っていない題材に敢えて挑むフロンティア精神は買うが、小説家としての力量が足りていない感じ。フィクション部分にもっと力があればグッと面白くなったであろうと考えると惜しい作品です。2010/10/11
山内正
3
山木の商いを立て直す為太兵衛は 琉球の商いに奔走していた中 調所笑左衛門に呼び出しがかる 前の藩主の残した借財と新たな収入を得るため抜け荷を奨励する 太兵衛は蝦夷地へ商いを得るため北陸を経て利益の出る産物を探す やがて銭屋五平と出会い航益を増やす もう山木の商いを取り戻した しかし島津斉彬の裏切りで調所は失脚し太兵衛は証拠の品を隠し新たな商いをせざるを得ない事になる 商人の岐路に立つ。
nyaboko
2
浜崎太平次のキャラクター描写が丁寧ですらすらと読めました。ただ、いろんな人との出会いや事件陰謀などがあまり深く掘り下げられてなかったので、そこが残念。でも浜崎太平次がどんな人物かを知るに最適の本だと思います。2012/01/24
くわぼー
0
◯ なかなかおもしろかった。2017/10/03
キット
0
95点2015/01/10