文春文庫<br> 対岸の彼女

個数:1
紙書籍版価格 ¥704
  • Kinoppy
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
対岸の彼女

  • 著者名:角田光代
  • 価格 ¥611(本体¥556)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • 2021年読書週間!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~10/31)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167672058

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

911
2つの時間軸を並行して描くやや特殊な手法をとる。現在時の小夜子(彼女も過去を内包するが)と葵。そして高校生の葵とナナコ。うまいと思うのは、高校生の感性と限界とが巧みに描かれていることと、現在時(30代)の感性と互いの限界が描かれること。分かり合えるようでいても、互いはとうとう対岸にしか立ち得ない。すなわち、ナナコも両方の葵も小夜子も共に本質的には孤独だ。それが読者に、どうにもできないせつなさを喚起する。エンディングは作家の希求であるとともに優しさなのだろうが、もっと厳しい終わり方でも良かったのではないか。2017/12/26

zero1

635
大きな事件が起きなくても、「小さな宇宙」として小説は成り立つ。出発や出会いに遅すぎることなんてない。35歳の小夜子は出会いがない3歳の娘を持つ主婦。同じ大学を出た同じ歳の葵に雇われるが。葵は高校時代にナナコとの事件があった。両者の今と過去が交互に描かれる。「帰りたくない」の場面は角田の実力がよく出ていた。夫や姑にはイライラさせられるが、希望が残る作品。132回直木賞。解説は森絵都。過去を「単なるノスタルジーとして語られているのではなく、今現在の葵が足を踏みだしつづける源泉として描かれている」と評価。2019/04/03

遥かなる想い

509
 おそらく女性が読んだら、体感的に はまる本も 男性が 読むと よくわからないことが 確実にある。  多様化する女性の生き方を 書いた本書も 私には 正直 共感はできない。 2010/06/02

さてさて

432
人はなぜ前に進むのか。それでも前に進むのか。普段このようなことを深く考えることはないと思います。でも生きていると人には迷いが生じます。前に進めなくなる、進みたくなくなる時だってあります。でも私たちは一人じゃありません。人として生きている限り、出会いはいろんなところで待っています。出会いと別れを繰り返して前に進んでいく私たち。書名の絶妙さに驚くその結末。生きていくことの希望が見えるその結末。そしてそっと静かに背中を押してくれるような優しいその結末に、あたたかい感情がふっと余韻として残るそんな作品でした。 2021/02/05

yoshida

431
寿退社をして5年。専業主婦の小夜子は公園デビューに失敗し働きに出る決意をする。就職先は女社長で同年代の葵が経営する旅行会社プラチナ・プラネット。急接近する小夜子と葵。現在が小夜子の目線で語られ、過去が葵の目線で語られる。小夜子夫婦の描写のリアルさに驚く。また、スクールカースト等の粘着的な女性同士の関係もリアルなものだろう。一度は離れる小夜子と葵。小夜子は年齢を重ねる意味、自分の居場所を見つける意味に気付き、葵と仕事を再開する。プラチナ・プラネットの真の意味を知り、私は葵の純粋さに感動した。生々しい力作。2016/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/570191

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。