内容説明
地球46億年の歴史の中で、多様な生物が生まれ、生物は多様性を維持しながら生存している。他種とかかわり、生き残りをかけ、生物たちは静かな戦いを繰り広げてきた。外部環境を知る能力を高め、種独自の情報処理系=環世界を洗練させたのだ。環世界とはなにか、その理解はなにをもたらすのか。生き物たちの不思議に魅せられ、世界を巡りながら考えた。生き物ってなんだ!?多様な生物を本当に理解するための旅。
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目次
第1章 多様な生き物たち
第2章 生き物はいかに多様化したのか
第3章 生物がもつ時計―多様な生物の共通性
第4章 多細胞生物の設計原理
第5章 生き物たちの存在様式
第6章 生き物たちの情報戦略
第7章 驚異のナビゲーション能力
第8章 生物がつくりあげる世界―環世界
第9章 環境への適応戦略
第10章 環世界と文化的行動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
26
46億年。独立栄養生物vs従属栄養生物。生物学の観点での情報戦略。「文化」に繋げて垣間見る社会性と課題。感覚器官と情報処理器と共に、集団生活による”反復”(「効果器」は言葉として若干違和感)が鍵!という印象。人間以外の生物の利他的行動の検証が印象深い。一段難易度を下げた旅日記のように流れる著者の説明が、(学生時代、物理・化学専攻の)私には有難かった。2014/09/07
ぴーたろー
5
著者が生物学者として経験した外国での研究エピソードと、生物や進化の説明がバランスよく、読みやすく面白い。2017/03/14
tuppo
4
ちょっと困った私は周りにいる大人たちを眺めました。するとジェスチャーで頭に手をやれというような合図を送ってくれました。なんだ頭を撫でればいいのかと日本の少年にするように頭に手を置き撫でようとしました。手を置いた瞬間少年は駆け出して家の戸口に戻ってしまいました。ニコニコしています。周りの大人たちも安心したようにニコニコしています。私は頭を撫でようとしたのに肩透かしを食らったような気分とまあなんとかその場を収めることができたという安堵感とが混じり不思議な気持ちでいました。2017/07/01
takao
2
ふむ2022/06/28
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/09/11