内容説明
心理臨床の第一人者である著者が一人のクライエントに行った20回に及ぶ教育分析の全場面を克明に再現。詳細な逐語録である本書は、カウンセリングが辿る過程や意味、危険性や転移-逆転移の様相までを鮮明に浮き彫りにする。面接の中でクライエントの意識はどのように変容していくのか?コミュニケーションのとり方や沈黙の処理の方法など、臨床心理士やカウンセラーを目指す人すべてに役立つ貴重な記録資料。『教育カウンセリングの実際』(1992年刊)を一部加筆修正、冒険的試みの全過程が待望の復刊。
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目次
第1章 教育分析の諸相(ケース・プレゼンテーションとラーニング・グループ 受容・純粋性・感受性 カウンセリングの理論と方法)
第2章 教育分析の実際(「ときどき感情が爆発します」 「脳ミソの腐った猫がいるのです」 「父も母もどこか歪んでいます」 ほか)
第3章 教育分析の展開と考察(カウンセラーからの検討 クライエントからの検討―教育分析を受けて 観察者からの検討)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山本
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身内でやる勉強会の課題本とした。勉強会後に残りを読んだらそれまでよりかなり見方がかわった。読み始めた時「なんだか年齢の割に幼稚だな?」とおもったけど、そういう感覚的なものって馬鹿にならない。勉強会を重ねることでもっと見方が変わるのではないかと楽しみ。何回も読み返したい2025/07/23
どんどん
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図書本。反抗期後どのように成長するのか知りたかった。反抗は自我が強く、エネルギーがある状態だとわかった。現実を変えたいのだなということもわかった。いろいろ自己分析に役立つ。聞く技術の著者でそのつながりで読んだ。2019/04/01