角川文庫<br> 国境のハーモニカ

個数:1
紙書籍版価格
¥565
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
国境のハーモニカ

  • 著者名:池永陽【著者】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043802029

ファイル: /

内容説明

「北に帰るわ」そう言い残して、日本を去っていった在日朝鮮人の少女、スーイン。想いを寄せ合いつつも、ついに成就することのなかった初恋の記憶。鋳物職人の章之は、出稼ぎ外国人達との心の交流を通じて、冷え冷えとした日常に温かな血が通いだすのを感じる。彼らに導かれるように、かつてスーインが託していったハーモニカを章之は探し始める。体がちぎれるほどに疼く悔恨と恋情。ピュアな心を呼び覚ます感動長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroshi Matsui

0
なかなか面白いんじゃないでしょうか。切ない物語。2007/10/30

あきこ

0
読んですぐ再読であることに気付いた。引き出しの中からでてくるハーモニカが蘇ったから。その他の細かいストーリーは読み返しながら思い出した。前回は主人公のスーニンに対する贖罪の気持ちが深く心に残ったのだが、今回は無意識の「見下し」のような心理に心が痛んだ。誰にも憶えのある無意識の差別。でも物語の中で主人公はそうした差別の被害者に心を寄せている。昔の自分の犯した差別への罪の償いからだが、そこには人としての優しさがあるのだろう。格差のある社会でどのように心を置くか?そんな問いを投げられたような気持ちになった。2011/07/19

0
当時としては仕方の無かったことなのだろうし、現在においてもこういった差別はあると思うが、とても哀しい気持ちになる物語だった。けっきょくハモニカを取りに行ったことで主人公がどう変わることが出来たのか、ちょっとあいまいだったかな。登場人物全てにおいて明るい結末が見えなかった。2011/06/17

AR読書記録

0
『走るジイサン』とはだいぶ読後感が違いました.『ジイサン』には少しファンタジックに救いがあったけど,こちらにはそういう優しい部分があまり感じられなかったというか.入国管理局のトイレの話は本当のこと,じゃないかなと思うけど,そういう問題を抱えた国にいるということに,つらい気持ちになります.うーん...2011/04/11

タヌキバヤシ

0
在日外国人の話。この著者はやはり僕の好きな作家です。おすすめ2008/08/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12023
  • ご注意事項