内容説明
タコヤキ、お好み焼き、もんじゃ焼き、うどん、おやき……全国津々浦々にある粉食品「粉もん」を、足と舌と膨大な時間を使って巡った、驚きと発見の書。たこやきのルーツと言われる「ラジオ焼き」とは? 茨城県大洗がもんじゃ焼きの古里って本当? 讃岐うどんから生まれた「大阪ぶっかけうどん」とは……。日本だけでなく、アジア各地まで足を伸ばし、文化人類学的考察をも加えた瞠目の書。著者は日本コナモン協会会長。厳選「粉もん」レシピ&全国「粉もん」マップ付き。
目次
第1章 粉もんのアイドルたこ焼き誕生
第2章 粉もん軸の食文化論―B級グルメ隆盛を可能にした製粉の技術革新
第3章 麺類万歳
第4章 ふるさとのおやき
第5章 粉もんの地位―代用食の時代とアメリカの小麦戦略
第6章 粉もんロードの終着点―もんじゃ、にくてん、お好み焼き
第7章 対談 粉もん礼賛―石毛直道×熊谷真菜
付録 めっちゃ楽しい、ホンマにおいしい、粉もんレシピ(巻末から)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひまわり
6
兵庫県出身の私には頷けることが多かったです。もちろん仙台の我が家にもたこ焼き器はあります。うちの家では,たこ焼きを焼いた時に最後は具なしになって,その時に醤油を垂らして食べるのをちょぼ焼きと呼んでいました。ちょぼ焼き,大好きでした♪あ~,たこ焼きが食べたくなってきた~!!2017/06/14
ゆっき~
1
粉もんといえばたこ焼きとお好み焼きくらいしか浮かばなかったけど、意外とあるある(笑)しかも歴史は古代からと予想以上に長かった。読んでてお腹がすきました。2011/05/07
taka
0
粉ものに関する歴史等の本。読んでるとたこ焼きなどがとても食べたくなります。巻末のレシピは自分用に応用できそうで、試してみたいと思います。歴史的事実などについては、肝心なところが「~かもしれない」「~と思われる」など推察・憶測で終わっているのが残念でした。2017/06/10
猫
0
なんか、やたらと米を敵視している感じに辟易。どっちも好き、でいいじゃんか。
かめかめ
0
小麦粉を使って作る食べ物を「粉もん」と呼ぶことがあります。たこ焼き・お好み焼き・うどん・もんじゃ・にくてん・おやきなど。この変遷(といってもそんなに堅苦しいもんじゃない)から、名前の呼び方、さらには、アメリカにまんまとやられた戦後の小麦粉の普及の仕方など、読んでて楽しいB級グルメの雑学本です。 お好み焼きに、重ね焼き(いわゆる広島焼き)と混ぜ焼きがあるのはなぜか、東京ではお好み焼きに「てん」がつく。兵庫でもお好み焼きの原形を「にくてん」と呼ぶ。共通点はあるのか? などなど日本人の知恵がいっぱいです。あ~2008/03/03