講談社学術文庫<br> ヘレニズムの思想家

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
ヘレニズムの思想家

  • 著者名:岩崎允胤【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2014/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061598362

ファイル: /

内容説明

多島海イオニア地方に起こり、ソクラテス、プラトン、アリストテレスへと繋がる古典期のギリシア哲学。自由・真理の探求を旨とする思想は、アレクサンドロス大王以降のヘレニズム期にどのように展開したのか。エピクロス、ストア派のゼノン、クレアンテス、セネカ、懐疑派のピュロンなど、運命への関心、生き方の探求を主眼とした思想家たちを紹介。(講談社学術文庫)

目次

第一章 ヘレニズム思想とは何か
1 ヘレニズム思想とわたくし
2 ヘレニズムとその思想──本書の主題について
3 ヘレニズム思想の特質──ギリシア思想のなかでの位置
一 哲学思想の形成と発展──アリストテレスまで
二 ヘレニズム期の哲学思想
第二章 ヘレニズム思想家の群像
1 エピクロス派
一 エピクロス
二 エピクロス派の人々
2 ストア派
一 ゼノン
二 クレアンテス
三 クリュシッポス
四 ローマ期のストア派
3 懐疑派
一 ピュロン
二 ティモン
第三章 ヘレニズム思想家の著作
1 エピクロス派
一 『ヘロドトス宛の手紙』
二 『メノイケウス宛の手紙』
三 『主要教説』
2 ストア派
一 倫理学
二 自然学
三 論理学
四 ローマ期のストア派
I セネカ
II エピクテトス
III マルクス・アウレリウス
3 懐疑派
一 懐疑派の基本的見地
二 『ピュロン主義の摘要』第一巻より
第四章 ヘレニズム思想の後世への影響
1 エピクロス哲学の思想的射程
一 エピクロス主義とその伝統
二 古代原子論と現代科学──原子論的思惟とその発展
2 ストア派の思想の影響
一 ローマにおける自然法・万民法・市民法
二 キリスト教におけるロゴス
三 モンテーニュとストア思想
3 古代懐疑論と懐疑的方法
文献案内
年 表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

13
紀元前4世紀からの約300年間=古代ギリシア〜ローマの時代、つまりヘレニズム期におけるさまざまな哲学について概説する一冊で、とくにエピクロス派、ストア派、懐疑派について細かに書いてある。入門書にしては著者の専門的な知見が大いに投じられ、欲張り過ぎの内容という気がするが、一度読んですべてを理解できるようなものではなく、折に触れてページをめくり直すことを必要とする著作と感じた。辞書的な用い方が有用か。中近世におけるヘレニズム哲学の影響を記した第4章がなんといっても読みやすく、素人にも噛み砕きやすい内容である。2019/05/11

mstr_kk

7
「哲学のやさしい入門書を読んで要約する」シリーズとして読みました。もともと、ドゥルーズの『意味の論理学』を読むためにストア派論理学の基本を知りたかったので、新刊で出回っていないこれをラインナップに入れたのでした。第1章ではヘレニズム思想をそれ以前のギリシア哲学と比較しており、第2章はヘレニズムの思想家たちの人生の紹介、第3章が思想的な内容(現存するテキストの抜粋と大量の註)、第4章が後世への影響。いくつもの流派を一冊で扱っているので、理解しながら読むのはかなり大変でしたが、非常に勉強になりました。2017/06/26

左手爆弾

1
過不足なくヘレニズムの思想家について述べられている。基本的にはディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』の記述に従いつつ、ヘレニズム思想の前提・特徴・列伝・著作抄訳・後世への影響が収められている。これ一冊で、大づかみができるようになっている。ヘレニズムの哲学は「個人主義・倫理優先・自然神学」を特徴とする。具体的に取り上げるのはストア派・エピクロス派・懐疑派(ピュロン主義)である。『ギリシア哲学者列伝』に従っているためか、情報量が多いが、整理を少し欠く部分もある。必要に応じて部分読みが必要か。2016/04/02

almadaini

0
アリストテレス以後のギリシャ思想の入門としてはわかりやすかった。近代世界への影響なども簡略に書かれている。2009/10/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/217586
  • ご注意事項