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内容説明
多発化する凶悪事件。だが、一方で未解決事件の増加は何を物語るのか。「死体は語らなくなった」現実を具体例を元に論じる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
90
いったい上野先生の「死体」シリーズはどれだけあるのだろう。内容は前に読んだ「死体」シリーズの内容と重複しているのも多いと思う。「検死」と「検視」の違い、監察医の仕事などを知ることができた。前に読んだ本に書いてあったのは「死体は怖くないですか?」と聞かれた先生が言った「死んだ人より生きている人間のほうが怖い」これは名言だと思っている。大変な仕事だなー。図書館本。 2017/09/01
澤水月
38
これまでの著書で腹上死・情死に造詣深いのは知っていたが渡辺淳一に死体検案書を小説向けに書いていたとは!医者同士話が早かったようだ。秋田二児殺害、川での溺死の実態をよく知る者にとっては服が脱げ骨が見えるほど水底との摩擦でダメージ負うので着衣ほぼ傷なしの女児は肺に空気あるうち殺された死体の遺棄だと説くのは説得力。思い出も多いが韓国での法医学者の頑張りが全斗煥体制崩したなど今読むと胸に落ちる。軽く読めてオススメ2017/10/24
鬼灯の金魚草
32
地方では検視で見逃してしまう殺人事件があり得るとの事で、その分犯人は大手を振って世間を闊歩してると思うと悲しいやら悔しいやら。韓国で解剖は死者を二度死ぬ事になると忌み嫌われてるそうで、解剖医が遺族に本当に殺されそうになるなんて恐ろしい。2017/11/19
加藤久和
12
バラバラ殺人やメッタ刺し殺人などでは加害者の猟奇性がやたらと強調されるが、じつはこれは加害者の切迫性や小心性の表れであるという。死体が息を吹き返して自分を襲ってくるのではないかという不安から、加害者は既に絶命した被害者を何度も何度も傷つける。いくら綿密に偽装工作をしようとも死体は自分がどのように殺されたのかを必ず語りかけてくる。死体の必死の叫びを聞き漏らしてはならないのだが、現実には巧妙な殺人の多くが自然死として処理されてしまっているらしい。死体は饒舌に語る。つくづく悪いことはできない。2016/10/23
あきほんぬ
9
理系だったら、学びたかった分野の一つがこの法医学。焼死体になるまで。溺死の仮定。ふだんスポットをあまり当てられない話が分かるので、とても興味深い。にしても、死体のことを知りすぎると生きていることがありがたくなる。というのは真理かも。2017/07/29
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