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内容説明
黒鉛ともダイヤモンドとも違うまったく新しい構造をもった炭素の新物質、フラーレン、カーボンナノチューブ、ナノピーポッド……。「ナノカーボン」と総称されるこれらの新物質は、異分野の研究者の交流のなかで、ある日、偶然に発見された。急進展する「ナノカーボン」研究と共に歩んできた著者が、思いがけない展開と興奮に満ちた大発見の裏側をつぶさに語る。(ブルーバックス・ 2007年8月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美東
3
私が大学に入学したころ 、サッカーボール型縮合多環式芳香族炭化水素フラーレンが発見され仲間のあいだで話題になっていた。 そして私が会社に入社したころ、カーボンナノチューブが発見され話題をさらっていた。 その当時の私には、なにがそんなにすごいことなのか、さっぱり興味がわかなかった。 それらの発見によって展開するストーリーについて全く想像力が働かなかったからである。 実際その後、フラーレンの発見については、1996年ノーベル化学賞が授与されたわけだが、 そのエキサイティングな物語がこの本を読んでよくわかった。2007/10/30
よこ山
1
C60フラーレンの発見から大量生成そしてカーボンナノチューブまでの通史的な内容。これらのそれぞれの段階において日本人が意外と関わっていて驚いた。理系以外の人間でも読みやすい。2014/09/09
dpx400jp
1
名古屋大学で、ナノカーボン研究を牽引している著者が、ナノカーボンの発見について、世界中の研究者がどう辿ってきたか明らかにした本。 科学者達の成功や挫折を時系列で追いながら、話題のフラーレンについてわかりやすく解説した、素晴らしい本だと思います。 2010/01/17
しんのすけいしづか
1
ダスト(もしくはPAHs)模擬物質を実験室で再現しようとしてフラーレンが見つかったという話は初耳でした。2013/04/01
しょ~や
1
ナノカーボンに関わる発見の、セレンディピティに基づく展開が読んでいて非常に面白かったです。今後のナノカーボンに期待が高まります2013/03/02