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内容説明
なぜ真意はうまく伝わらないのか? 「言った・言わない」の不毛な口論はなぜ起きるのか? 日常的な言葉のやりとりには、つねに誤解や不安、疑心暗鬼がつきまとう。わかりあうのは難しい。しかし、どんなに理屈や表現が正しくても意思疎通は成立しない。言語はたんなるロゴスではなく、共感には別の条件が必要だと著者は言う。言葉はコミュニケーションの道具とばかりに、スキルさえ磨けば論理的な話し上手になれると考える風潮に一石を投じる一冊。壁があってもなお、意をつくして語ろうとする姿勢の大切さを説く。会話はスキルじゃない! 理屈を超えてわかりあえる、「思い」が伝わる生の言語哲学。
目次
第1章 言葉はなぜ通じるのか(言葉は不思議なもの 吉本隆明の言語本質論を読み解く ほか)
第2章 言語には七つの特性がある(言語は音声表出が基本 言葉は順序立てて説明しなければならない ほか)
第3章 意味とは何か、「わかる」とは何か(西欧の言語哲学の関心 言語的な意味とは何か ほか)
第4章 言葉の無理解はなぜ生じるのか(言葉はなぜ通じないのか 言語に対する信頼と言語信憑)



