哲学の現代を読む<br> ランシエール : 新<音楽の哲学>

個数:1
紙書籍版価格
¥2,860
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

哲学の現代を読む
ランシエール : 新<音楽の哲学>

  • 著者名:市田良彦【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 白水社(2013/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560024553

ファイル: /

内容説明

美学と政治学を架橋させながら様々な事象を考察する哲学者の思想を〈音楽=言語~反・歴史、反・文化〉という切り口から語りつくす、本邦初にしてあまりに挑発的なランシエール論。

目次

第1章 哲学から音楽へ―ランシエールを駆け抜ける(文化大革命の後、プロレタリアはもう眠らない サバルタンは倫理と分子革命に反対して演技する ほか)
第2章 ロックンロールの美学(芸術の美学体制における音楽―諸君、音楽を文化から守るために「ロック」したまえ 暴走するミメーシス―プラトン、ロックンロールを恐れる ほか)
第3章 鳥たちのブルース(音楽が歌である偶然と必然 リフにはじまる ほか)
第4章 平等の音楽(音楽=言葉、再び―転倒から逆転へ 知らないことを教える―「すべての人間は芸術家である」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

10
ランシエールの哲学の解説と、ブルースとノイズに依拠した音楽批評が混じっている不思議な構成の本。しかし、ポピュラーミュージック、政治、哲学それぞれに何らかの引っ掛かりを感じている自分からすると、ドンピシャの文章だった。3章の主人公であるヴェルヴェット・アンダーグラウンドを「子音と母音がずれるどもりの音楽」ととらえ、(師匠格である)ラ・モンテ・ヤングの永続性との差異を強調しているのが面白い。ロックの模倣性と複数性が反プラトンだとする話も気になる。模倣が、1章で書かれた政治の演劇性につながっているのだろうか。2021/10/27

 

1
再読。共同体は「政治的共同体」を抑圧することによって「倫理的共同体」(プラトニズム)を構成する。つまり、政治=演劇(ミメーシス)が共にDarstellungであるがゆえにそれを追放(=「感覚的なものの分割」)することによって達成されるものである。それは政治=演劇(芸術?)が「何が芸術であってそうでないか、何が政治的行為であってそうでないか」という闘争の場(=「境界の過程と攪乱と移動のドラマ」)、そしてその間隙に潜在力をランシエールは見ようとしたのではないか。 2017/06/03

aquirax_k

1
ランシエールのプロレタリアの夜が読みたい。いつ翻訳してくれるの…

ヒロミチ

0
ランシエールを音楽に基づいて読み直す試み。分からないアーティスト多かったが勉強にはなる。 2023/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/65980
  • ご注意事項