旅する名前 : 私のハンメは海を渡ってやってきた

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旅する名前 : 私のハンメは海を渡ってやってきた

  • 著者名:車育子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 太郎次郎社エディタス(2014/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784811807249

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内容説明

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雨宮処凛さん(作家)評 名前が変わるとは、いったいどういうことだろう。人から様々な名前で呼ばれるというのは、どんな気持ちだろう。逆にそのことは、自分自身の「核」を強く意識させることになるのではないだろうか。 彼女の名前は何度も変わる。本名、本名だけど読みが「日本式」、通名。しかしだからこそ、彼女は揺るぎない「自分」と対峙しているように見えるのだ。けっして肩ひじを張らない軽やかさで。「在日」として生きる一人の女性の幼い頃の記憶、家族、仕事、恋、結婚、子育て、そして自分との、歴史との真摯な対話。日常から綴られる、私たちのすぐ傍にある物語。

目次

■小石川の家
ハンメ  食事の作法  ファンタジア  アボジのウリマル  ねみちゃん  帰還船  二人のハラボジ  風邪  チュサ  ドブロク  ハンメの買い物

■坂の上の学校
理科室と図書室  私の夢  セツラー  教会  アッポ  私の叔母  隣の姉さん  満さん  高校のバスケット部  国籍条項

■セブンティーズ
私の就職事情  旅券  再入国許可書  母語  成人式  処女  結婚狂想曲 カワジエンピツ君  真面目君  披露宴

■あらたな家族
年賀状  誕生日  過去帳  生協活動  子育て百科  再就職  読書

■蘇生した名
指紋押捺拒否  私の朝鮮語  梶村秀樹  国籍  投票所入場券  叔父の葬式  韓国旅行

■ハンメちゃん
夫の地域デビュー  生涯学習  息子の卒業式  パラム(風)の会 色・いろいろ水彩画  スジとニンニク  キムチ  ハンメちゃん  ミックス  高校野球の正しい応援の仕方  ハンメちゃん家とユーくん家  イルム(名前)を旅して

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱせり

10
生地である日本にも、国籍のある韓国にも依拠できない。矛盾、理不尽、差別。そんななかで日本語の通名を捨てる。ちゃゆっちゃ。それは、国籍を超えた名前。日本人でもなく、韓国人でもなく、在日でもなく、ひとりの尊い人間として、かけがえのない一人としてこの名を生きていく、という覚悟。なんと眩しい名前だろう。 2014/10/29

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