内容説明
私は最上俊平、私立探偵である。ハードボイルド小説を愛する、根っからの私立探偵である。ペット専門の探偵ではないのだ、決して。ある日、若く着物姿も麗しい女性が事務所を訪れた。ペット捜しなら、もう――「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。1カ月ぶりの仕事ではないか。そうこうするうち、「ブロンドで青い目の若い」秘書まで雇えることに。私が独自に習得した、猫捜しの極意「サニーサイドを捜せ」を伝授し、愛しの依頼主のための捜査は順調に進むはずが……。あの名作『ハードボイルド・エッグ』の続編、いよいよ登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
107
ハードボイルドとは程遠いドタバタ劇です。主人公は「ハードボイルドの『型(探偵は孤独、女は謎めいている、事件には裏がある、依頼人は嘘をつく、探偵はタフでなければならない)』」を信じて自分の物語を生きようとするのですが、 その物語は必ず現実とズレるwww。 しかし、そのズレの中でこそ人間の優しさや誠実さが現れているように思えます。ハードボイルドのパロディでありながら、 人間の不器用さと愛おしさがなんか好き。2026/06/22
美登利
106
これまた面白かったです。今や行方不明になったペットたちを探すのが専門になりつつある、最上探偵事務所。今度の相棒は巨乳の若い女の子。新しい秘書とあれやこれやと妄想する最上さんでもロリコンとは言われたくないらしい。秘密を多く抱えた相棒の正体が分かるにつれてストーリーに物悲しさが出てきます。美女の依頼人、ヤクザと警察官とのかなりのドタバタは読んでいてニヤニヤ。でも全体的にスピードが遅くちょっと長いかなという印象。ハードボイルドを気取る最上さんとバーのオーナーJとやり取りも面白い。続編あったら良いのにな〜。2017/08/05
yukision
61
『ハードボイルドエッグ』の続編。今回も人が良くて三枚目の探偵がペット探しに明け暮れる。ただし、依頼人も新しく雇うことになった助手の少女もいわくつき、更に堅気じゃない人達も絡んで大騒ぎ。どんなに白い目で見られても自分の理想を追い求める探偵・最上のメンタルの強さには脱帽。2021/06/25
再び読書
45
「ハードボイルド・エッグ」の続編で期待していたが、いまいちの読後感です。警官やヤクザに毒づくところは、マーロウばりの粋な悪ふざけが感じられるが、如何せんタフさを見せる相手が猫では、少し拍子抜けの感は否めない。動物の習性、特に猫への思いは見られるが、人間ドラマをもう少し盛り込んでほしい。前作が面白く感じただけに、期待をしすぎたのか、残念という出来に感じました。茜ももう少し掘り下げてほしい。2014/09/16
しょこ
43
ハードボイルドに傾倒するも、ハードボイルドになりきれない探偵、最上俊平。そもそも探偵というが、その依頼はペット捜査ばかり。笑。調査書、捜査範囲、失踪現場、報酬と並ぶ単語ばかりは立派で面白い。ペット捜査もなかなかの筋金入り。動物の行動、習性の把握、行動範囲の特定やその足取りの痕跡を追う姿は本格的だった。非常にユーモラスな作品だね☆私、こういうの大好物。バーのJや県警の須藤一課長補佐との軽口叩いてばかりの会話も楽しい。前作同様にやにや読書を堪能。これ、荻原さんも楽しんで書いたんだろうなぁなんて思いながら♪↓続2017/06/27
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