内容説明
鹿茸(ろくじょう)を鼻に当てて嗅ぐべからず。小さき虫ありて、鼻より入りて脳を食(は)むといへり。(徒然草 第149段)
「屋宜優子」はなぜ錯乱状態のまま赤羽西署から帰されたのか。その行方を追う新米女性刑事「堀川麻耶」。消えた優子の残した謎の言葉が、闇に生きる者たちを血にまみれた暗闘へといざなう。肥大化し腐食した警察組織。妄覚に憑かれた男。貪欲な倒錯者。策動する麻薬密売組織。そして、堕ちた英雄―汚名刑事「鎮目将義」。複雑に絡み合うカネとクスリと利権の糸の中、徐々に姿を見せ始める未曾有の大量殺人。薬物汚染の恐怖を描いた狂気と退廃のノワール・ミステリー。
著者プロフィール
1959年2月16日、京都生まれ。ジャーナリスト。取材・執筆活動のほかに、テレビ等で銃器評論家として活躍中。映画や漫画の監修も手がける。著書に『銃社会ニッポン』(テレビ朝日出版)、『銃器犯罪』(現代書林)、『汚名刑事』(小学館)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
14
題名に惹かれて。警察内の汚職が柱。どの人が仲間でどの人が敵か。また、登場人物のキャラ説明が短くて混乱。概ね、楽しめました。2013/07/14
こすもす
11
騙し合い殺し殺し合いでもうお腹いっぱ~~~いな状態になる。(笑)でも、また読み始めるだろうなぁ~(笑)しかし、精神的に物凄く疲れました!2014/04/13
poor
0
中身を見ずにジャケ読み。ホラーかな?って思ってたら刑事ものでした。脳を食む虫ってのは覚せい剤のことと、汚職まみれの刑事の事をさすのかなぁ。2013/02/02
謡魅は積読消化中
0
表紙が寂しいな〜と思いつつ読んでみたら、面白かった!!