講談社+α新書<br> 一度も植民地になったことがない日本

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講談社+α新書
一度も植民地になったことがない日本

  • 著者名:デュラン・れい子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2011/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062724487

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内容説明

私はヨーロッパで30年以上暮らしていますが、日本についてヨーロッパではよく知られているのに、日本人がまったく知らないということがあります。ヨーロッパにおける日本についてのうわさ話、つまり、有名な政治家や大企業の社長や学者が話しているのではなく、街のフツーの人々が日本について話していることをピックアップすると、なんだか日本の本当の姿が見えてくる気がしました。赤裸々な日本人評満載!

目次

序章 ヨーロッパ人が見た日本人
第1章 日本流気配りはヨーロッパでは通じない
第2章 有名な日本語はKAMIKAZE
第3章 日本は「世界の孤児」として生きよう
第4章 ヨーロッパが敬意を払う日本
第5章 日本のサラリーマンも案外悪くない!?
第6章 ヨーロッパ流コミュニケーションは、したたか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

68
「我々日本人は、日本の事を知らない。」と言うと変ですが、日本で当たり前に行動している事が、異国の人から見ると非常に奇妙な国であり、不思議な国民であり、そして興味深い文化であると思うことが多いのではないか。著者は欧州に嫁ぎ欧州で暮らす日本人であり、外国人の視線で日本を見つめ直した本である。日本の常識は欧州の非常識、欧州の常識は日本の非常識という事も多かろう。日本人には、長い歴史の中である種の日本人としてのDNAが形成され、変化させる事は難しいので、日本人らしく世界の中で自覚を持って生きるしか術はないと思う。2012/02/11

再び読書

42
マスターズ・カントリーを持たない、アジア、アフリカの国はエチオピアとタイと日本ぐらいと書かれている。日本にいると当たり前の常識が、世界では常識ではない。また、アラスカをアメリカがロシアから買ったという事実が日本ではぼくを含めて全くといっていいほど知られていない事に驚いた。また、9.11のテロがヨーロッパでは'KAMIKAZE'と言われる理不尽さや、ハングを広めたことに日本が一枚かんでいるという解釈や、知らなかった事が知れて面白かった。またに歩人の視線とヨーロッパ人の視線がやはり大きく違う事を再認識した。2015/02/02

mazda

37
欧州の人たちは、恨みを忘れないということがあるようです。自分たちは植民地化しておきながら、そこを解放しようとした日本人のことを残忍なことが好きな人種だと思っているところに大きな疑問を持ちます。日本は独自の歴史、文化があるのに、それらのよさを自ら捨てているように見えるようです。終身雇用もその一つで、今はむしろ海外で見直されているいるとか。日本は「和」がモットーなのですから、個人プレーが美化されるのはいかがなものかと思います。世界で二番目に始まった義務教育、弁当、マンガ、宅配便、日本は本当に素晴らしい国です。2015/06/07

Miyoshi Hirotaka

30
商社マン時代、極東の街で会ったドイツ人、「混血が見当たらない!」極東まで進出したロシア人が純血を保っていることが不思議だったらしい。ヨーロッパ人が普通に考えている世界観や歴史観を知るチャンスはあまりない。国際結婚に関する本は、異文化に適応する過程でのカルチャー・ショックをコミカルに描いたものが多いのだが、それとは一線を画す。長い年月をかけて消化されたエッセンスが知らなかった自分と見えなかった相手の輪郭を浮かび上がらせてくれる。 2012/12/15

mura_海竜

28
外国人の夫を持つ筆者が諸外国で暮らして、現地での出来事から日本人感を語る。お決まりである文化や歴史認識のギャップがあり興味を持った。後半から、日本のよいところを再認識し少し優越感。安土桃山時代から日本はヨーロッパ以上の文化を誇る国で、鎖国を経た明治の日本が諸外国にあっという間に追いついたのは、それまでの国民の知的レベルの高さだと。豊富な種類やアイデアを誇る日本の駅弁文化。しかし、これだけヨーロッパの国々に誤解されているのは、どこかに問題があるのだろう。まずは確りとした自国の文化・歴史認識が大切だと感じた。2013/06/16

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