「人間嫌い」のルール

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「人間嫌い」のルール

  • 著者名:中島義道
  • 価格 ¥789(本体¥718)
  • PHP研究所(2011/07発売)
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  • ISBN:9784569693613
  • NDC分類:141.6

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内容説明

「人はひとりでは生きていけない」。
その言葉を錦の御旗に、表向きうまくやるのが「おとな」、できない人は病気と蔑む―他人を傷つけないという名目の下に、嘘やおもねりも正当化されるのが日本社会である。
そんな「思いやり」の押しつけを「善意」と疑わない鈍感さ。
「人間嫌い」は、そこに途方もない息苦しさを感じてしまう人なのだ。
したくないことはしない、心にもないことは語らない。
世間の掟に縛られずとも、豊かで居心地のよい人間関係は築ける。
自分をごまかさず、本音で生きる勇気と心構えを与えてくれる一冊。

目次

1 さまざまな人間嫌い
2 共感ゲームから降りる
3 ひとりでできる仕事を見つける
4 他人に何も期待しない
5 家族を遠ざける
6 人間嫌いの共同体

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

58
社交的人間嫌い、人あたりがよく社交的な人間嫌い、それは長年鍛えてきた過剰防衛の賜物、まさに中島氏の人物像である、ここまで赤裸々に人間嫌いに言及した本があっただろうか?少数派の意見であるが中味の濃い内容である。2014/04/08

ふな

19
他人と同調することに慣れ、本心と裏腹なことを言っても痛みを伴わなくなった自分は「誠実」ではないのでしょう。本当に「誠実」な人間は他人と上手くやるための嘘をつくことができない。ただ、善意の押し付けを正しいと信じて疑わない「鈍い」人間にはなりたくないと思います。2018/01/23

ichiro-k

19
昨年、長女の結婚式で新郎の主賓に「娘さんを嫁がせて寂しいでしょう」と言われ、「いいえ」と答え、怪訝な顔をされたことを思い出す。彼が正しくないと言いたいのではない。ただ、新婦の父親は、ドラマのように「寂しさを感じるもん。という共感ゲーム」への参加の強制を嗅ぎとり、居心地が悪かった。こうした結婚式の和気あいあいとした共感ゲーム(欺瞞的)にどうにも耐えられそうにないので、長男の結婚式は仮病を使って(このヘンが著者と違って気が小さい。)欠席にしようか・・自分はやっぱり「偏屈オヤジ・ひねくれモン」だと確信。2011/01/22

ハイちん

14
【人間嫌いを治すのは無理。いっそ貫いて突き抜けろ】人間嫌いの作者が、人間嫌いについて考察し、その特徴を言語に落とし込み、人間嫌いが社会の一員として生きていくためにはどうしたらよいかを提言する。僕は人間嫌いを克服したと錯覚した時期があったが(人生で最も幸せな時期だったかもしれない)、今は人間嫌いを再発している。人間嫌い度は以前よりも悪化しており、仕事も辞めてしまったほどである。けど僕の人間嫌いなんて作者に比べたら大したことない。僕は家族までは嫌っていない。人間嫌いとしても中途半端なんだなあとしみじみ思った。2021/01/24

neco

11
自己欺瞞に満ちた共感ゲームが大嫌い。それを強要してくる「善人」には我慢ならない。自分の感受性や信念を侵害されたくない。要するに著者の言いたいことはこれだ。私もそうだ。人間嫌いと表明するくらいだから、孤高の人なのかと思ったらそうではないらしい。家族とは疎遠だが、理解者などに囲まれているらしい。それにしても、著者は死を過敏なくらい恐れている。死を克服するべく哲学を志したほどだ。死があるからこそ生きていける私とは相容れない。色んな人間嫌いがいるものだ。2018/11/27

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