内容説明
笹の枝の旗指物で有名な槍仕・可児才蔵。喧嘩、出奔、お家消滅と、幾度となく主を替えながら、最後にめぐり合った合口の主・福島正則の下で関ヶ原を戦い、華々しい活躍をした「笹の才蔵」の波乱に満ちた生涯を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
4
7度主君を変えることになった戦士、笹の才蔵こと可児才蔵を描いた作品。武将というより一人無双する戦士といったところ。主君を変えまくってはいるが藤堂高虎のように先見性があるというわけではなく、主君やその家臣たちとの相性が悪く、出て行っているので陰険ではなくむしろ爽やかさも感じられるいい武者でした。福島正則との相性の抜群さにはほのぼのとしました。良作です。2013/11/15
スー
3
とても爽やかな気分になれました。槍一本担いで気分よく戦える場所を求めてさすらう。最後に最高の主、福島正則に出会い関ヶ原へ。気に入らなければさっさと辞め、自分を貫く生き方に羨ましく思いました。2015/11/25
ゆうへい
2
槍一本で戦ってきた武士の話で、才蔵の生きざまが理解できます。福島正則の下で活躍していく姿は一番の見所でした。
安国寺@灯れ松明の火
2
私はこの作者の作風が結構好きなのですが、中でもひと癖ある人物の「癖」を「愛嬌」として魅力的に描くのが上手いと思います。この才蔵も難しい人物で、いろいろ周囲と衝突もしますが、最後の主君となった福島正則や、才蔵を見込んで早くから付き従った竹内久右衛門などとの人情味あふれたやりとりがなかなか面白いです。2009/12/26
輝竜
1
才蔵が気性荒くも爽快な人物として描かれており、作中人物の初音が称した「偉くはないかもしれないけれど、心涼やかな生き方」がまさにぴたり。悠々とした生き様の、ある武士の話。2015/06/28
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