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内容説明
『吾輩は猫である』『三四郎』『こゝろ』など、今も読み継がれる多くの作品を残した日本を代表する文豪・夏目漱石。本書は、価値観が二転三転するような明治という大変革期に、神経衰弱や胃潰瘍などと闘いながら、“人間とは何か”“いかに生きるべきか”を探求し続けた漱石の名言の数々を、テーマ別に編集した一冊である。「生と死」「人の罪悪」「知性を磨く意味」「社会と世間」「女の宿命」「夫婦」「この世の理」など、いつの時代も変わらない人情の機微や人生の断面を鋭く抉り出した言葉の数々に、ある時は大きく頷かされたり、ある時は目から鱗が落ちるような感動を覚えたり、ある時はニヤリと笑みがこぼれることもあるはずだ。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」(『草枕』)といった誰もが知っている名文句から、「女を見るのは、やっぱり女の方が上手ね」(『虞美人草』)のような箴言まで、現代にも通じる“人生のエッセンス”がちりばめられた珠玉の箴言集!
目次
第1章 人(人の本性 生まれついての性格 生と死 人間関係の本質 他人を頼る心)
第2章 道(正しいこと 物事へのこだわり 人の罪悪 宗教 世慣れた人)
第3章 学問(知性を磨く意味 教育 学生時代 芸術と文化 文化人の存在意義)
第4章 文明(現代文明 社会と世間 カネの力)
第5章 女(女の本性 女の宿命 さまざまな女の顔 男と女 男の言い分)
第6章 家族(夫婦 親子関係)
第7章 自然(この世の理 運命)