内容説明
「言葉の意味は一瞬である。だが言葉の実在の輝きは永遠である」――天才詩人ランボーの『地獄の季節』は、いまなお最高の「現代詩入門」です。詩人になりたい人へ向けて、この「詩と格闘する詩人の物語」を鮮やかに再現します。詩人の心構え、詩的言語の独自性がまっすぐに伝わる本書で、あなたも実作への扉を開けてください。
目次
テクスト―「錯乱2―言葉の錬金術」
第1回 詩がみえてくる(イントロダクション 『地獄の季節』はどう読まれてきたか 『地獄の季節』の現代性 「美」を膝に乗せること―序文のメタポエティック 描写と教訓の否定 「私探し」を超えて―詩人のステータス 「わが無垢のひろがり」 矛盾は矛盾のままに―詩人の言説)
第2回 詩が狂おしい(愛と詩 「狂気の処女」―詩人と作品との関係 かくもポップなランボー 詩的言語 言い表しがたいものを書く 朝の時間 アナロジーとイロニー 「語たちの幻覚」へ)
第3回 詩が詩を離れてゆく(自壊のプロセス 渇きと飢え クライマックスあるいは「永遠」 空無の詩学 「私は架空のオペラになった」 減衰的反復 最後のパフォーマンス 最後の最後まで詩だ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
17
ランボーは語り尽くされていて、すでにランボー体験は、経験ずみ(読書によってかも)でそれほど新しいとは思えない。むしろ青二才的な詩人かと思えるのだった。それはランボーよりもヴェルレーヌが好きだからか。ブランショ『文学空間』からランボーを読み取るという過程は、すでにブランショ『文学空間』を知ってしまったから、それほど新しいとは思えないのだ。また詩人ということも詩を書いた人ぐらいで特別な詩人になろうとは思わない。ただ詩のテクニックとしてランボーが何を考えていたかを知りたいと思った。2026/02/06
ささやか@ケチャップマン
9
ランボーの地獄の季節はまあ好きなんだが、内容を理解できてるかというとさっぱり理解できておらず、これを読むと周辺的なことは理解できた気がするけれど、本当に理解できたかと言われるとやっぱりさっぱり理解できていないような気持ちになりました。蛇足ですが、ランボーが気になって古本屋の百円棚で買ったので、Amazonで中古本が数千円してて驚きました。まぁ確かに今も十分需要ある内容。2022/06/22
hf
4
2/24月15:54 (天皇誕生日の振替休日). DIC川村記念美術館への行き帰りの電車で最後の1/3を読んでいた。千葉の千城台とか都賀(銀杏の峯田くんが東京情報大学に通ってた頃に千城台に住んでて、村井くんが武蔵境から1時間半かけて通っていた。とか)〜千葉県市川市(関光彦、祝康成、永瀬隼介のトポス)の辺りを通過しつつ。■以下メモ 野村喜和夫『ランボー』(みすず・理想の教室, 2007)211️⃣詩がみえてくる 36 ランボー 水から出たヴィーナス、38ボッティチェルリ「ヴィーナスの誕生」38見者の手紙442025/02/24
mstr_kk
4
三読目。「詩とは何か」について考えるために読み直しましたが、やはり良い本でした。 『地獄の季節』の読解をしながら、「詩とはこういうものだ」と平易に語ってゆく本なのですが、細部へのコメントに説得力があります。ランボーを読みたい気分が確実にもりあがります。2014/05/20
If...
2
詩性に身をやつした経験なし。自己解体。2024/04/26




