内容説明
パリの瀟洒なアパルトマンで、マドレーヌは悲嘆に暮れていた。娘同様に育ててくれた老侯爵が、ついに天国へ旅立ってしまった。気晴らしに外出したくても、革命の余波で街は荒れ果てている。貴族の庇護を受ける自分は、いまや暴徒と化した市民の標的なのだ。頼りにできるのは侯爵の若き友人、レニエ伯爵リュシアンだけ……。侯爵が病に倒れて以来、なにかと面倒を見てくれる彼は、マドレーヌがパリから逃れる手助けをしたいと申し出てくれている。私の身の振り方を、彼はなぜこんなに心配してくれるのかしら?以前は“愛人にならないか”と迫るほど無礼で傲慢な人だったのに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
16
ヒストリカルロマンスってリージェンシーものばかり。他の時代の他の地域も読みたいよ!と思っていたので、読み友さんの感想を読んで早速手に取り…リージェンシーものの気楽さを見直しました。フランスの革命時代のドタバタがとても詳しく描かれていて大変面白いんですが、面白いんですが、いや~人が無数に殺され、無意味に価値のあるものが焼かれ…。いやはやいやはや。2021/12/05
りんりん
0
話の内容の期間が長かったです。二人の離れ離れの期間も長かった。もっと、さくっと読めると思ってたので。ロマンス小説的な内容は半分ほど。2013/08/14
早川珠生
0
ハーレクインっていうより革命前後の混乱したフランスの政情がメインといった内容だった 主人公を表向きは愛人だったが本当の娘のように育ててくれた老侯爵が託したのは若い友人の伯爵だった どんどん変わる世情と立場 余りに激しいのでラストは無事に(無傷に)迎えられるのか別の意味でドキドキした2011/06/20
くろうさぎ
0
本当は愛人というより娘だったヒロイン。フランス革命時代。2009/01/08
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