角川文庫<br> 探偵物語

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
探偵物語

  • 著者名:赤川次郎
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041879931

ファイル: /

内容説明

辻山は探偵事務所に勤める43歳。くたびれた背広とヨレヨレのコート。責任感もあり真面目なのだが、やることはドジばかり。そろそろクビが危くなってきた。そんな彼に仕事の依頼がきた。あと5日で両親のいるアメリカに出発する、やんちゃで古風な女子大生直美の監視兼ボディガードとおもりだ。物語はたった5日の間――。ギャングの大ボスと元愛人、辻山の元妻、刑事達が入り乱れて……。中年探偵とフレッシュな女子大生のコンビで贈る、書下しユーモア・ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

93
これが原作の映画が公開された時代の空気は、主題歌を歌う薬師丸ひろ子とともに、脳内に刻まれている。が、本は読んだことなかったし、映画も見ていない。今回初めて小説を読んだ。古めの作品で、電話ボックスで十円玉とか部分的に時代性を感じるけれど、本筋は今読んでも面白かった。お金持ちの女子大生・直美と、しょぼくれた探偵・辻山の掛け合いが楽しい。特にハツラツとした直美のヒロインっぷりが可愛らしく、薬師丸ひろ子にこだわらずとも、アイドルを当てはめて読んでみたくなるというもの。展開もコミカルかつスピーディーで楽しめる内容。2020/08/08

nemuro

45
2007年、角川文庫にて<赤川次郎ベストセレクション>(全10冊)が企画され、①~⑧を買っていたようで、18年の時を経て「本・根室」の段ボール箱から6冊を発掘。本年2月から順次読み始めての4冊目。中村佑介氏の素敵なカバーイラスト(作品)に惹かれての購入に違いない。1983年に映画化(新井直美:薬師丸ひろ子、辻山秀一:松田優作、長谷沼君江:岸田今日子、高峰刑事:蟹江敬三)され、翌年にはテレビドラマ化(主演・渡辺典子)も。当時、映画もドラマも、どっちも観たかもしれない。思えば、原作本は未読。うむっ、悪くない。2025/05/04

ありす

37
久しぶりの赤川作品。昭和59年の作品とのことですが、そういえば携帯やスマホが登場しなかったなと思うくらいで、そんなに時代を感じることはなく、赤川作品らしい作品でした。ドジな探偵・辻山が受けた依頼は、お金持ちのお嬢様女子大生を渡米するまでの5日間監視すること。そこへ元妻が、ギャングの跡取りを殺したという無実の罪で追われて辻山の元へ。ギャングから逃げつつ真犯人を突き止めることに。ラストの展開には違和感が残りますが、全体的には面白く読みやすかったです。2018/11/22

hit4papa

37
ある年代の方々には、懐かしさに心の揺さぶられる作品です。うらぶれた中年探偵が仰せつかった仕事は、女子大生のお目付け役。お嬢様に振り回される探偵は、元妻が被疑者となった殺人事件に巻き込まれてしまいます。密室殺人のトリックは分かりやすすぎてトリックとさえ言いにくいものですね。本作品の目玉は事件そのものよりも、年の差カップルの恋の行方ということになりますか。極めてゆるふあの展開で、こういう緩さが受けた時代があったのだと感慨に浸りました。中年探偵がチャーミングにうつるには、もう二つ、三つ山場が欲しかったなぁ。2018/09/14

ぬぬ

18
中学生以来久し振りに赤川次郎の作品を読みました!大人になった今でも楽しめる内容と文章の読みやすさは相変わらず色褪せず、彼の作品は時代を超越しているのだと思います。お転婆お嬢様と探偵のおじさんがある事件を解決していく話なのですが、お嬢様(大学生)がまさかのおじさんを好きになっていくのにビックリ!!その年の差23歳。現代において段々年の差婚をする人が増えてきたけど、これが1982年創刊の作品なのだから赤川次郎は常に未来を先取りしている気がする。ロマンティックなラストにはお決まりの胸キュンもちゃんとありました♡2018/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/471096
  • ご注意事項

最近チェックした商品