角川文庫<br> 福音の少年

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角川文庫
福音の少年

  • 著者名:あさのあつこ【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043721078

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内容説明

16歳の明帆は同級生の藍子と付き合っている。だが二人はすれ違ってばかりで、明帆は藍子の幼なじみの少年・陽に近づいていく。ある日、藍子のアパートが火事で全焼し、藍子も焼死体で発見される。不可解さを感じ、真相を探る明帆と陽だが――。「死んでほしゅうない。おまえに生きていてほしい。おれは、おまえを失いたくないんや」友情でもなく、同情でもなく、仲間意識でもない。少年たちの絆と闇に迫る、著者渾身の物語!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

61
地方の公立高校を舞台にした2人の少年と1人の少女を中心に展開する学園物、のはずだが2人の少年のキャラが「弥勒」シリーズの遠野屋と木暮っぽい、つまり、とても学園物とは思えない物語になっている。ということで遠野屋と木暮が現代の高校生だったら…というイメージで楽しく読了。2023/08/29

ゆみねこ

61
旅のお供本。既読感あるなぁと思ったら単行本で読んでいたようです。藍子は可哀そうだけど、巻き添えになったアパートの住人はもっと気の毒。終わり方もスッキリしなくて残念。2016/10/22

NADIA

45
「友情でもなく、同情でもなく、仲間意識でもない。少年達の絆と闇に迫る、著者渾身の物語!」裏表紙の内容紹介ではこのように結ばれている。アパートの爆発による全焼で9人の住人が亡くなった。その中の一人藍子の死に疑問を抱くルポライター。更地になった現場で二人の少年に出会う。二人の少年は藍子のカレシと幼馴染。クラスメートではあるが友人ではない二人。この二人のイケメン度とか闇の抱え方なんかのイメージが妙に近いように感じられるんだよね。ストーリーはなかなか興味深く進むのだが、迎える結末は不明瞭…。何か読み飛ばした?2024/04/25

だまだまこ

43
中学の頃初めてこの本を手に取り、この「意味がわからない本」に出会ったことに衝撃を受けた。なんだか悔しくて大学で再読したが、どうしても何もイメージが浮かんでこない…よくわからない…。今回そんな「謎の本」への3度目の挑戦。一気に見え方が変わった。何だ、普通に面白いじゃないか(笑)。確かに、謎が謎のまま残されており、すっきりはしないが、その分想像が膨らむ。理由のない不安と戦いもがく姿や、16才という年齢が持つ子どもでも大人でもない微妙な心の動きが美しく苦く、読み応えがあった。再読ってしてみるものですね。2018/02/12

おかだ

37
んんん?なんだかよく分からなかった。少年達の奇妙に常人ならざる雰囲気から、これは異能系の普通には生きられない超能力者達のお話なのかなと勘違いしてしまったけども、単に情緒不安定な思春期の男子だったっていう。少年2人の内面や関係性が、う~ん所謂腐女子目線というか…友達以上に密接で俺だけはアイツのことを理解してるんだぜ的な。藍子は何のためにあんなことをしていたのか?何の意味付けもなかったので、もやっとした不快感が残る。2017/01/20

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