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内容説明
公立学校の教師が病んでいる。そして、教師力の深刻な低下。教育崩壊を後押しする「教師格差」は、避けることの出来ない現実である――。「尾木ママ」として知られる教育評論家が喝破する、日本の教育の現実と処方箋!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
警蓮社峻譽身阿
17
2007年刊。教師への批判が強くなり始めた頃、教員免許更新制や教育基本法改正が議論された。現場の現実を置き去りにして、市場主義的教育論にさらされた総理大臣直下の会議では的外れな提言がたくさんなされたという。著者は正面から全否定するような厳しい立場だが、教育の素人にはそこまで共感出来なかった。条文や提言への批判は日本語の揚げ足取りのように感じた。10年以上経った現在、どれぐらい改革が進んだのかは、子どもらの学校を見る限り判然としない。2023/12/25
GORIRA800
16
評価制度を強化していけば生徒の望む理想の教師像とはかけ離れていくのでは・・・?とは感じた 勉強といっても点数の取れる勉強と興味に繋がる好奇心的な勉強は違うと思うし学校を単純に評価するのはどこをどう評価するのだろうと疑問に感じた 小学校も中学校も学びという道においては通過点にすぎないわけで 学びというものを政府が単純に考えているような気が2021/05/25
こと
6
教育の難しさ、現状、課題、一般市民の声…。偏りがあるのは否めないが、やはりさすが評論家かつ現場経験者。的確かつ鋭い。大変勉強になった。2019/07/11
ひよピパパ
5
尾木ママこと尾木直樹氏による教育評論。近年劇的に変化し続けている社会状況の中で、2007年刊行の本書の提言も、今読むと若干古さを感じてしまうが、それでも「教育は子どもたちのもの」という意識を持って、もっと教育にお金をかけていくべきだという主張は、その通りだと思う。単なる提言とならず、実行されていくことを願いたい。 2018/03/21
わらび
5
「こども格差」に続き、尾木さんの本 出張という言葉は耳慣れた言葉だが実は教職員だけに通じる隠語であり、保護者に対して使うのは不適切である。また、職員室や保護者との会話の中では〇〇先生と敬称で呼んでいるのに、町で児童生徒に会うと「先生って呼ばないで」と言う。確かに前者の場合、教諭が正しい言い方であり、保護者に「〇〇先生は、、、」などと言うのは失礼にあたる。後者ではこどもに先生と呼ばせないということは自分の職業に対する自信の無さがあらわれたものだという。これに関しては私も経験があり、おかしさを感じていた。2016/08/07