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内容説明
「おれはおれを祝福し、おれのことを歌う」若きアメリカを代表する偉大な詩人・ホイットマン。元気で、おおらかで、気宇壮大、あけっぴろげで、しばしば野卑でさえあり、当時としては猥褻と見なされて批判を浴びることも少なくなかった大部な詩集から、アメリカという国家のあるべき姿を力強く謳い上げた19篇を厳選収録し、原文も併録。自由と民主主義への魂の叫び!
目次
自己なるものをおれは歌う
おれにはアメリカの歌声が聴こえる
おれ自身の歌(抄)
おれは電熱の肉体を歌う(抄)
おれはルイジアナで一本の樫の木が生えているのを見た
オープンロードの歌(抄)
揺れやまぬゆりかごから
鷹の睦みあい
農家の図
ランナー
浅瀬をわたる騎兵隊
灰色にかすむ払暁の野営の光景
リラの花が先ごろ戸口に咲いて(抄)
おお船長!わが船長!
ふらりと出歩く子がいた
結局、わたしは
インドへの道(抄)
音も立てずじっとしている一匹の蜘蛛
さらば、わがうちなる空想の人よ!
Leaves of Grass(英文原典)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
52
ホイットマンはアメリカこそ最良の詩の題材と言っているがなんともかっこいい考えかたである。訳し方次第かもしれないが「俺にはアメリカの歌声が聞こえる」はいい響である。2016/01/13
Mijas
46
『草の葉』の抄訳版。原文、註、解説付きで、ホイットマンの作風の変化がわかりやすい。アメリカン・デモクラシーを彷彿させる自由詩。ホイットマンは「アメリカを賞賛するストリート系の詩人」「ディキンスンと対照的」との解説になるほどと思う。自由気ままに外に出て、自由な人間、自由な言論をモットーとした生き方が作風に表れ、明るく自信に満ち溢れている。南北戦争、リンカーンの暗殺といった出来事により、ホイットマンの作風も変化するものの、辞世の詩は”Good-bye My Fancy!” 楽天的な詩は読んでいて心地良い。2015/12/01
藤月はな(灯れ松明の火)
36
前期はアメリカ特有のフロンティア精神のある男らしい逞しさが率直に描かれた詩から後期はそれに幻視性を加えたような詩。詩を訳すると原文での音や綴りでの韻が台無しになるのですが、この本は原文もついているので英語での韻の踏み方も確認できるのが嬉しいです。同性愛や性的行為を率直に描写した詩も収録されているのが凄いです。2013/08/03
テツ
26
「I celebrate myself, and sing myself」俺は俺を祝福し、俺のことを歌う。アメリカという国やそこに暮らす人々のメンタリティ全てを肯定しようとは思わないけれど、ホイットマンのようにこうして自由と民主主義をエネルギーに満ち満ちた詩として外部に放出してしまえる(良い意味で)単純な強さには心底から憧れる。明るく強く無理のない自己肯定。ありとあらゆる出来事を丸ごと飲み込んだ上での人生賛歌。くだらない薄っぺらい自己啓発本を読むよりもずっと生きる力を得ることが出来る。2017/04/21
催涙雨
25
初期の作品はタフであることが男性的なパラダイムであったことを思わせるような時代がかった「強い作品」が多く、年齢を重ねるにつれて少しずつ感傷的な色味を帯びたものが増えるという構成。後期になっても内向きな性質を伴う嫌みっぽさがなく、わりと最後まで健康優良児的な姿勢を崩さない印象。確信めいた力強さですべてを肯定する内容の作品が多いこともあり自分とは符号する部分のほとんどない詩集ではあったが、吸引力が強い文章が並び、読んでいて純粋に楽しかった。2026/01/29
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