- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
歴史を現代的な視点で読み解き、ビジネスに活かせる知恵として提供する作家・童門冬二。これが「表の顔」ならば、「裏の顔」は、大の落語ファンで、映画ファン。すでに落語を題材にした『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』があるが、本書は題材を映画に変えた、その続編だ。内容は、単なる名作映画の紹介や解説ではない。「こんな映画に、こんな見方があったのか」という、読者の意表を突くような「映画の見方」の連続だ。たとえば、『釣りバカ日誌6』。主人公のハマちゃんが、釣り友達で、自分が勤める会社の社長のスーさんと旅に出た先で、社長と間違われ、代りに講演をするはめに。演題は「21世紀の都市像」。ハマちゃん、当然、できるはずがない。そこで「今日はこんな話はしませんよ」と言って、自分の家族の話を始めてしまう。童門流はここに眼をつける。「柄にもないことはするな」というのが、その結論。映画が生きる勇気に変る一冊だ。
目次
ぼくに生きる目的をはっきり示してくれた映画―『生きる』
リーダーシップの取り方を学んだ映画―『頭上の敵機』
“ゆるみ人間”の必要性を教えてくれた映画―『釣りバカ日誌イレブン』
柄にもないことをするな、と教えてくれた映画―『釣りバカ日誌6』
“粋という精神”を教えてくれた映画―『さらば愛しき女よ』・『望郷』・『カサブランカ』
事実と真実の違いを教えてくれた映画―『舞踏会の手帖』
乙女心のひたむきさを教えてくれた映画―『初恋のきた道』
人生の切なさを教えてくれた映画―『老井(古井戸)』
微笑みで正義を貫くことを教えてくれた映画―『ションヤンの酒家』
日本にもあるはずの美風を再現してくれたドラマ―『宮廷女官チャングムの誓い』〔ほか〕