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内容説明
糖尿病、心臓病、がん、感染症-生命を脅かす疾患の解明は進み、治療法も進歩した。しかし寿命には限界がある。いったい何が寿命を決めるのか。人はなぜ太り、歳をとり、病気になるのか。本書は、がんと狭心症を体験した著者が、歴史と生物進化の視点から、遺伝子と病原微生物の狩人たちの人間ドラマを背景に描く、臨場感あふれる医学物語である。生と死をめぐる文学作品や映画の名場面が知的好奇心に彩りを添える。
目次
第1章 寿命-世界最長寿国、日本
第2章 老化-日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ
第3章 肥満-もう一つの栄養失調
第4章 糖尿病-恐るべき合併症
第5章 循環器疾患-血管が詰まる、破れる
第6章 がん-敵も身の内
第7章 感染症-終わりなき戦い
第8章 生活習慣-タバコ、食事、運動、健康診断
第9章 別れ-逝きし人、遺された人々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらびす
10
智能の限りを絞りつくして産み出された科学や芸術も、われわれの生命が遺伝子プールの新陳代謝のために与えられた猶予期間に過ぎず、生まれて後の感動や幸福は命の意義とは全く無関係の副産物でしかない、という現実の前には脆いものだ。しょせん人間は動物の範疇を超えた英知に触れることはできない。いかにも劣等のルサンチマン染みていて嫌にはなる。しかし、無用に無用を重ねる性分だからこそ、どこまでも生を軽んじる不埒には抗いたいものだ。2014/03/01
あじといわし
0
科学と文学、いろいろな観点から観た医学の本。とてもおもしろく、もっと古典を読もう!という気になりました。2010/01/25
kiyoshi
0
生活・これからの人生を考える上で、大変触発される本てでした。2009/04/22