内容説明
町方の評判もよく、経験も実績もあった「鬼平」こと長谷川平蔵が、町奉行になれなかった理由は何だったのか。当時の隠密情報をあつめた史料をもとに、出世を願う旗本たちの本音と建て前を赤裸々に解き明かす。
目次
プロローグ 『よしの冊子』が明かす寛政期の旗本たち
第1部 「鬼平」長谷川平蔵と好敵手たち(敵が多かった平蔵;海千山千の策士だった鬼平 ほか)
中休み「好色将軍」家斉と“乳母問題”(大変人だった十一代将軍家斉;家斉は何歳のときに側室を置いたか ほか)
第2部 森山孝盛と武士の出世(森山孝盛と「お菓子騒動」;森山孝盛の母は「教育ママ」 ほか)
エピローグ 平蔵とその好敵手たちの「その後」