内容説明
ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿った調書。「特捜検察」の驚くべき実態を、現職検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録・当事者の日記等を駆使してえぐりだした問題作!
目次
序章 タニマチの告白(日本一のタニマチ 佐川告白(1)田中角栄との思い出 ほか)
第1章 転換期(3)止まらない暴走(暴走 未曾有の権威失墜 神話崩壊)
第2章 転換期(2)疑惑の捜査(検察のストーリー 矛盾の連続 本当に五億円は元首相に? 「ロッキード事件より証拠はありますよ」)
第3章 転換期(1)誤った出発点(狼狽する佐藤栄作 亡霊の素顔 作られた亡霊)
終章 歪んだ正義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takam
14
検察特に特捜部事件は、かなりの政治的な色が強いものであり、そこにある特色について意識しないと、誤解をしてしまう。特捜検察は牽制する権力が存在しないため、そこに目を付けられたら、間違いなく有罪になる。先に有罪にする人を決めて、そこから容疑を与えるという前近代的なプロセスで刑を与える。ロッキード事件がその成功例で、同様な事例が多くみられる。政治家からの牽制能力も造船疑獄事件以降に働かなくなっており、当然裁判所も彼らも忖度する。三権分立が成り立たなくなる時点で、その存在は違憲のはずだが、誰も見ようとしない。2020/01/13
じむくろうち
0
佐藤優、鈴木宗男、村上正邦、えん罪で無罪となった人たちの証言を読んだり聞いたりして検察に対する信頼感は喪失してしまったが、これを読んでますますその思いを強くした。あのロッキード事件もほとんどでっち上げの世界ではないか。そういえば昔、ある西日本の有名なえん罪事件の再審事件で、担当の次席検事が酒席で、被告人は部落出身だからクロだといっているのを聞いてびっくりしたことがある。号泣県議も調書は検事の作文といっていたが、全くのうそではないかもしれない。ただ検察追随の裁判官の力量も問題にすべきではないかと痛感した。2016/01/31
うららん らん
0
造船疑獄、ロッキード事件など歴史的事件について、裏側?からルポされていてオモシロい。特に、佐川事件のインパクトがすごかった(金額のインパクトが)。
confusion_regret_temptation
0
現在の郵便不正事件、小沢裁判にもつながる検察のでたらめぶり。どうすれば歪みを元に戻せるのか。2012/04/01
かばん
0
世間一般では「正義の検察」が暴いたとされるあのロッキード事件は、こんな強引な捜査だったとは。無知でした。今と全く変わってないなと、厚労省の事件のNHKニュースを見ながら思う。無罪おめでとうございます。2010/08/17
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