講談社文芸文庫<br> 随筆三国志

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講談社文芸文庫
随筆三国志

  • 著者名:花田清輝【著】
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 講談社(2014/04発売)
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  • ISBN:9784061984783

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内容説明

流行りの梁父吟(ロカビリー)が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール! 強靱なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた1冊。

目次

1 随筆三国志(蜀犬、日に吠ゆ 怪力乱神を語る 二桃、三士を殺す 処士横議 良禽は木を選ぶ 燕人燕語 儒生、時務を知らず 説三分 飲馬長城窟行 豆は釜中に在って泣く 烏に反哺の孝あり 撃壌歌)
2 ロカビリーと諸葛孔明他(ロカビリーと諸葛孔明 通俗三国志 大衆芸術論 説三分)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

3
『三国演義』についての知識がないと読み進めるのが辛い…しかし、逆に言えば、それについての知識がなくても何とか読み通せるだけの筆致が活きているというのが凄いというべきか。本編を読んでいる間は知る由もなかったが、解説によると、相当にアクロバティックな読解をしているようで、これはぜひとも『三国演義』を読んだ上で読み返せねばという気にさせられた。また度々言及されている魯迅の講演も要チェックか。後、表紙の案内でも言及されている「ロカビリーと諸葛孔明」はまさに虚を突かれる。著者のポップスへのスタンスが気になる。2025/11/22

たくろうそっくりおじさん・寺

3
『復興期の精神』で有名なこの人の三国志エッセイ。孔明贔屓だ。吉川英治に対抗したらしい。正直、第一部『随筆三国志』の方はあまり面白いとは思わない(私には難しい)が、第二部に収められた『ロカビリーと諸葛孔明』『通俗三国志』『大衆芸術論』等の文章が面白い。博覧強記なのがよく伝わって来る。2012/01/17

まさ影

2
"実よりも虚を重んじる態度も、虚よりも実を重んじる態度も、ひとしく頽廃のあらわれ以外のなにものでもない"2014/08/19

k

1
博識だなあ。2021/08/15

イカクジラ

1
王連、陳琳、何晏そして曹丕と三国志の中でも地味だったり評判が悪かったりな人物を取り上げてユニークな切り口で評価してみせる。なるほど独特の読みづらさがあるがさすがに月並みじゃないなと思う。曹操観、劉備観、諸葛亮観が納得できるので少し頼もしい気持ちになる。「通俗三国志」は往時の秩序が揺らいだ点で戦後センスと三国志の世界が似るというあたり観念的に辛うじて理解できる。「大衆芸術論」まで行くと三国志の名前が出るから収録されたのだろう。 2017/05/25

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