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内容説明
人は出会い、つながる。会社や友人関係、地域社会も、個人と個人が結びつきネットワークを作ることで成り立っている。それでは私たちはどのように他人とつながっているだろうか。私たちのネットワークの上では何が起こっているだろうか。本書は、スモールワールドやスケールフリーといった最新のネットワーク科学を、毎日の生活に活かそうと提言する。
目次
第1章 人のネットワーク
第2章 世の中はスモールワールド
第3章 6次の隔たりを使う
第4章 クラスターを使う
第5章 世の中はスケールフリー
第6章 スケールフリーを使う
第7章 ネットワークの中心
第8章 ネットワークと教育
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
30
本書にあるようにインターネットや携帯の発達の恩恵を受けて今でははるかに多くの人や情報に巡り合うことができたことは確かである、パレードの法則など具体例をあげておりわかりやすい内容である。2017/06/03
501
19
複雑ネットワークをスケールフリー、クラスター、スモールワールドのキーワードを中心に解説。複雑ネットワークとは人の繋がりを記述するもので、そのために繋がりを帰納的に捉える。人からは個性が消え点となり、関係性は線で表される。まだ成熟していない学問の領域のようだが、検索すると多くの書籍が出版されているあたり注目度が高いのだろう。本書は上記の基本的な理論の実生活への応用にも力を入れていて、複雑ネットワークの導入として親しみが持てる構成となっている。2015/04/21
ゆにこ
12
ネットワークとは何か、スモールワールド、クラスター、スケールフリー、各章ごとにまとめがあって分かりやすい。今はSNSで知らない人同士が知人の紹介もなくいきなり繋がる社会。時代は大きく変わったなと感じた。2021/03/02
きいち
12
ネットワーク論の成果である「スモールワールド」と「スケールフリー」という考えが事例つきでシンプルに整理され、<自分の周りの環境を冷静に見て、戦略的に行動する>ために「使える本」に仕上がっている。ハブやブリッジの位置を占めることを単純に勧めるのではなく、ネットワークを広げて維持するにはコストがかかるから無闇に拡げてもデメリット大きいよ、とか、内向きだと批難されがちな「クラスター(=内輪のつながり)」だって自分を安定させるメリットがあって大切よ、とか、ちゃんとメリデメで記述していて新鮮。応用はこうありたい。2013/03/27
牛歩
10
書名通りの「人はどう繋がっているのか?」という、人が作るネットワークについて書かれた本。1章ごとにまとめがあり親切な構成なのが良い。ただし、やや古い本なので今はもう少し新しい知見があるかもしれない。/ネットワークの中心を測る基準が4つ解説されているのだが、それはつまり見方(基準)が変わればネットワークの様相も変わり、結果として情報も変化するということだ。/例えばTwitterではタイムラインを「作る」「構築する」と言われることがある。(※欄へ)2015/04/25