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内容説明
日本の風土から生まれた固有の民族宗教・神道。私たちの日常に深く根を下ろしながら、その由来や作法を知らない人が多いのでは? 「二拝二拍手一拝」にはどんな意味があるのか。なぜ禊(みそぎ)や祓(はらえ)が大切なのか。天皇と稲作の関係とは……。神道の根本思想を説きながら、興味深い話はさらに広がる。「神道」という語は中国で造られた熟語であるという。割り箸のルーツは神道儀式にあった。神職のことを禰宜(ねぎ)と呼ぶのは神を「ねぎらう」から。神棚は、南向きないし、東向きの高いところに設けるのがよい、など日本人なら知っておきたい神道の基本知識を教えてくれる。さらに、『古事記』『日本書紀』をはじめ、国学の四大人(うし)といわれる荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤などの国学者についても紹介。また、伊勢神道、吉田神道、山王神道など、神道の様々な流派についても解説する。碩学が太古より伝わる神の道を解き明かしている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
4
意識しているかどうかは別として,日本で暮らしている以上神道から完全に離脱することはできない.何気なく使っている言葉や者,その由来を調べてみると,神道につながることも少なくない.2013/01/30
編集兼発行人
1
学者による神道に関する基本的な知識についての解説。邦人の生活に繋がる具体的な感覚から理念や思想に向かう抽象的な概念まで幅広く網羅し各々を詳述するという構成。仏教との融合による潜伏性。最高神が従事でもって示す稲作との親和性。着衣に刷り込む罪悪感。心霊魂魄物怪主が潜む山林の世界へ侵攻してきた農耕民が狩猟民との融和を図るために選択した八百万。聖典の不存在が齎す解釈の多様性。両手に対する観念と二項不対立との相関。生死の何れでもない時空間「あそび」としての殯。等々といった深層的な要素の紹介により体系的な理解を促進。2014/11/05
ま~やん
0
もう少し、伝来仏教との関係とかが知りたかったかな。あと、神社でのマナーとか。2014/06/28