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内容説明
人やモノが無数に行き交い、日本列島に文化や産業を育んできた街道。だが、古き良き日本の面影が残る砂利道や石畳は、絶え間なく続く住宅や道路開発の影響によってほとんど姿を消してしまった。本書は、北は東北から南は九州まで、往時の風情を今日に伝える古街道を23箇所厳選。江戸時代の歴史を陰に陽に支えた道をはじめ、全国の名産や四季折々の風物詩に関わる道、日本史の舞台となった道を紹介する。“家康の関東経営を支えた「酢」の道(中原街道)”“世界経済にインフレを引き起こし、幕府を鎖国へと追いやった「銀」の道(岩見銀山街道)”“「赤穂浪士事件」の遠因となった「塩」の道(中馬街道)”“光秀が反旗をひるがえし「本能寺」へ向かった道(亀岡街道)”など、知られざる史実や逸話を数多く紹介している。往時を偲ぶ紀行文として趣があり、写真や地図も満載。歴史好きや古街道めぐりを味わいたい人におすすめの一冊。
目次
第1章 江戸の息吹にふれながら(中原街道(大磯・平塚~虎ノ門)―家康の関東経営と「酢」の道
青梅街道(青梅~新宿)―江戸築城に使われた「石灰」の道
塩硝街道(五箇山~金沢)―賀加一〇〇万石を支えた秘密の道 ほか)
第2章 物産と人、そして文化を運んだ道(中馬街道(岡崎~塩尻)―三河と信州を結んだ「塩」の道
甍の道(初立~奈良)―伊良湖岬から東大寺へ
鯖街道(若狭・小浜~京都)―小浜と京都・奈良を最短で結ぶ「針畑越え」 ほか)
第3章 そこに道があり、歴史は築かれた(キリシタン回廊(長崎~島原)―長崎と島原半島に残る異国文化の面影
信長の富士遊覧路(甲府~諏訪~安土)―三州街道から中道往還、そして東海道へ
「本能寺の変」にまつわる街道1亀岡街道(亀岡~大坂)―光秀が反旗をひるがえした本能寺への道 ほか)